アルコール依存症や薬物依存症の対応依頼がことのほか多い。また、これら事案の約60%以上が一刻を争うような深刻な状態であり、我々が現地へ赴き患者(以下:当事者)に接触し医療介入支援、あるいは心理指導等の対応をした処理件数も通年の倍以上になっています。私どもの経験上、アルコール依存症や薬物依存症(脱法ハーブを含む)を述べさせていただくと、次のようになる。

 1.依存症は自らで治せない、と知り分けること。
 2.「病気」であると認識すること。「しっかりしろ、など掛け声ではどうにもならないのが依存症」
 3.患者(当事者)だけの問題ではなく、むしろ周囲の家族のほうが病んでいく傾向がある。
 4.専門医師に従う。(従って国内でも限定される)

 
  アルコール依存症、薬物依存症、これらは気合や気持ちの入れ替え云々で治せるものではない。我々も年間多くの患者と云われる当事者と向き合っているが、一方で親御様や周囲のご家族から「もう(薬物やアルコール)辞めると言っているので、息子娘を信じてもう少し様子をみてみる」と長引かせてしまうのがある。

  当事者ならよくわかると思いますが、日常生活に支障をきたすまで陥った依存症がこのような「辞めます」宣言をして根治した、と云うのは残念ながら私たちの経験では無いように思う。

  誤解を恐れず申せば、その後何かあれば近所の病院にかかります、と言われるご家族もおられますが、これも経験則として何の解決にもつながっていないのが現状であると考えます。なぜなら、医師であってもこれら依存症専門と云われる分野は極めて限定的になるからであります。


  アルコール依存症や薬物依存症は、このように近所の病院でどうこうと云う問題ではないと考えます。これは専門医師でないと奥深く対応ができないと述べることができます。これらは経験したご家族であれば深く理解できるでしょう。また、これらの依存症は、

①当事者や家族がまだ健康の場合
②経済的に余裕がある場合
③家族関係がなんとか保たれている場合
においては、たとえ当事者が身体的精神的な病魔に襲われ初めていても、その深刻さに気付けない場合もあります。このどれかが崩れて初めてその本態を知るケースが多いとされる。業界用語で云う「底打ち・底抜け」局面である。

  また、教科書的に家族会や自助グループ等へ行きなさい、と指導する医療関係者もいますが現場の声を多く見聞きしてきた我々からすると少々慎重になる。
もちろん家族会、自助グループを否定するしているのではなく、むしろその活躍には大いに敬意を表するところではあります。しかしこれらに参加することによって地域の人たちに自分たちの逼迫した家族事情を知らせることになった、参加したのはいいが最終的に社会的評価を低下させてしまった、と声を大にする家族も我々は多くみてきたのも現実であります。

  さて、当事者の症状に関して述べておくと、アルコール依存症の場合、楽しく飲めていたころの「酒」と依存症になったあとの「酒」では見える景色や精神状態はまるで異なる。アルコール依存症や薬物依存症の場合、飲んだあと(吸った後)は気分が↑になる。繰り返していくうちに、この↑の精神状態が当事者にとって基準ラインとなる。そのうちアルコール(薬物)が切れてくれば、今度は気分が一気に↓になる。そうなると当事者からすれば一大事であり、飲酒や薬物をすることによって気分を持ち上げる悪循環に陥る。ひどくなれば、アルコール(薬物)+抗精神薬(あるいは鎮痛剤など)+睡眠導入剤というケースも多い。

  ここまでくると多くは内臓疾患や神経疾患を伴っている場合が多数診られる。また、食欲不振や体重の激減、吐血等など様々な問題が合わせて生じてくるのが一般的です。大切なのは、当事者はもちろん、支えているご家族が毅然とした治療に向けた一歩を早期に踏み出すことにあります。根拠なき様子見が最大のリスクと云えましょう。また、薬物依存症(脱法ハーブなど)にいたっては現場経験上に経済的に恵まれている当事者が多いと云われています。合わせて渡航歴がある場合が多い。

  いわゆる強制入院の形態をとらざる得ない当事者も多い中、経済的に底をついてしまってからでは遅いのである。というのも、もちろん当事者の回復までには長い外来通院や入院なども必要。保険がきかない場合もある。我々がよくみる場面で「入院費がだせない」と泣き崩れる家族もいる中で、共倒れになる前にいかに当事者の異変に気付くのかが大切であります。

 

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http://www.mental-online.co.jp/alcoholism.html


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# by mental-online99 | 2014-02-07 18:16 | アルコール依存症 | Comments(0)
不安神経症・パニック障害や神経症性鬱の人たちは、まれに体験する晴れ晴れとした最高の心の状態を標準としているケースが多い。テストでたとえると99点以上の状態が自己の基準になっているのであります。したがって、この99点から気分が下がってくると、たちまち一大事なことになり急に不安になる。

 私たちの心というのは流動変化しています。今晴れたかと思えば、曇り雨も降ってくる。普通の人たちはこのような心の状態でも特に気にもとめない。こんなこともあるさ、で片付いてしまう。ところが、神経症や完璧主義な状態からおちいる鬱などは、常に自分の心は99点以上「でなければならぬ!」、と執着します。もともと、この99点以上の心の状態というのは、「まれ」に現れる状態ですから、当然90点→80点→65点、、と変動していきます。

 不安症状をもつ人たちは、ここで不可能を可能にしようとする「心の操作、心の闘い」をしてしまうことになる。つまり、50点の心を99点にならなくてはならない、と奮闘する。もちろん、不可能を可能にする心の闘いですから不可能です。
 すると、ここで立ち止まり過度に心配し、悩み、煩悶し、終わりなき心の葛藤がはじまります。ひどい人は、99点の心になるまで何もしない、まるでお爺さんお婆さんのような生活という完璧主義者(神経質)もいます。ここまでくるとと、もう自分の心の変動を「内発的に」常に観察している状態になっていますから、不安症状や鬱症状が強く感じてきます。

 これらは、すでに心が違和感を感じ取ると、自分の意思とは関係なく内発的に、不安症状や気分の落ち込みになって現れる。言い換えれば、違和感をすぐに「どうにかなるのではないか?精神に異常をきたすのではないか?」などと反射的に心が反応してしてしまうのです。ここからはじまって、病院めぐりをする結果となり、症状を医師に言えば言うほど、それに応じた処方になっていくのです。

 ここでこれらを理解したから心の持ちようを変えればいいではないか、という人もいますが、そうはいかないのが普通です。いくら言葉で説明しても、このようなブログで書いても既に心は内発的活動をしていますから、この「変えよう」ということ自体が、さらなる不可能を可能にしようとする心の操作、心の闘いになるのです。
 心の反応ばかりではありません。身体に症状が現れるいわゆる心身症、身体表現性障害、などと云われる症状があります。交感神経が活発化するのもそうですね。

 なぜ、こんなに辛いのか?
「人生、近道ほど険しい」、と云うように、人に気が利く、やさしい心の持ち主、思いやりがある、いわゆる神経質傾向特有の症状でもあり、「道」でもあります。

続きは次回に書いていきたいと思います。


不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
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# by mental-online99 | 2014-02-03 22:28 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。不安障害・鬱、アルコール依存症などを語ります。


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