e0367279_19474466.jpg

今年も残すところ、あと半月となりました。
久しぶりの投稿です、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、いつものように不安障害(神経症)のお話を少々。



昭和の時代、東京は大観音横丁、森田病院でのこと。
縁側の掃除を終え、水の入ったバケツを持った入院患者に、

  「その水は、どこに捨てますか?」と森田先生。

  「下水口に流します。」と答えたら、

  「捨てないで、花壇の草花にかけてやりなさい。」と先生は言われました。

ここで、入院患者の人が、

  「私は、ハッとしました。花壇に行ってみたら、なるほど、天気続きのために土が乾き、草花がしおれていました。私は、その根元にバケツの汚れた水を注ぎかけました。あとで、先生が庭に出て来られて、私のほか、居合わせた数人の患者たちに、次のような話をされました。」と。

晩年、病弱であった森田先生が、

  「いのちのない水でも、無駄につかってはもったいない。まして、二度と生まれぬ尊いいのちを、どうして粗末にすることができましょう。私は、胸がわるい上に、喘息もちで、病人のような身体だけれども、その日、その日を、最大限に生きています。僕は、この弱い身体で、絶え間なしに働いていますが、しかし、それは決して病気を無視してやつれているのではありません。身体には細心の注意をはらい、熱は出はしないか、血痰(けったん)が出はしないか、とハラハラしながら、自分の健康のゆるす範囲でベストを尽くしているのです。われわれは、無意味な人生をおくりたくない。しかしまた、無理をして命をちぢめたくはない。そこには、絶えざるこころの緊張があり、いろいろの工夫が生まれるのです。」

当時の入院患者も、命がけで打ち込んでくる先生に、
なにがなんでも治さなくてはならない、と思ったことでしょう。

解釈によっては、
  「神経質が足らない。もっと神経質を役立てよ。」

  「自分の命を大事にする。しかし、ただ生きながらえることではなく、自分の性格の特徴を発揮し、能力を充分に活用することが大切。」
と捉えることもできます。


最後にこの当時の入院患者がいいました。

  「ひとたびは神経症のために、廃人同様になった私の中にも、きっと尊い値打ちがひそんでいるに違いない。その値打ちは、やがて必ず現れるであろう。私は、生きることのよろこびと、人生に対する勇気が、泉に湧く清水のように、湧き出てくるのをおぼえました。」


神経質人は、真面目で転んでも転んでも、立ち上がってくる。
普通の人なら、まず起き上がれないだろう。

なぜ、起き上がれるのか、
這い上がってこれるのか。

神経症になる人は、かぎりない夢、希望、こうありたいを強烈に持ち合わせている。
だからこそ、不安に陥りやすい。

真面目で繊細だからこそ、不安に陥り、「なぜだろう....」をやってしまうと、
たちまち、心がとらわれ、不安心でこんがらがってしまう。

不安と戦い、戦いの連続の日々になってくる。
ここから、不安障害や神経症とよばれる出発点になる。

神経症を克服した人が私に言いました。
  「あの人が優しくなった。」

優しくなったのではない、
あなたの心が変わったのです。










# by mental-online99 | 2017-12-13 19:55 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

梅雨の花々



e0367279_20332814.jpg
↑ ハイブリッドティー系  「芳純(ホウジュン)」


e0367279_20155232.jpg
↑ ハイブリッドティー系 「サンガッティス」 


e0367279_20151959.jpg
↑ ハイブリッドティー系 「 聖火(セイカ)」

e0367279_20142394.jpg
↑ ハイブリッドティー系  「紫雲(シウン)」


e0367279_20153347.jpg
↑ ハイブリッドティー 「マヌウ メイアン」


e0367279_20175051.jpg
↑ ガクアジサイ

e0367279_20150045.jpg
↑ 菖蒲(ショウブ)


不安障害(不安神経症)の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE 患者搬送部






# by mental-online99 | 2017-06-09 20:44 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
e0367279_16292592.jpg
雪柳の小さな花。

e0367279_16290107.jpg
↑ 人知れずひっそりと咲く、水仙。




不安障害の経過において、

はじめは不安症状ばかりにとらわれて、常時心身のモニターをしている人が、

悪戦苦闘の末に、

こんどは、仕事のこと、身の回りのことが徐々に気になり、心配になってくる。

徐々に不安症状「以外」に注意が向いてくる。



当然、不安症状はあるのだけれど、心身の不安よりも、

仕事や将来のことが心配する割合が多くなっている。


ここで、心身の不安と、仕事の不安の間に調和が成されてくる。



不安障害の人たちは、完璧主義であるため、

少しでも不安と感じると一気に、とらわれた状態をつくることができる。

たとえ、調和が成されていても。


しかし、だんだんと調和のほうが勝ってくる。



ただここで、小さな違和感を捉え、それをジャッキし、

大きな不安症状を作る「コツ」を不安障害の人たちの多くは知っている。

この「コツ」のポイントをどうやってスル―させるのか。

みな、ここを通るのであります。




そのためには、

のんきで、ずぼらな性格、気をもまない人間になるのではなく、

むしろ、鋭敏な神経質を活かし、

気をもめる、気を配れる自分を最大限に評価し、世間に役立たせてあげたい。

気を配って、それを使い果たすくらいの心意気でしょうか。



内なる神経質ではなく、外へ向かって神経質を役立てていけたら、と考える春の日です。




不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE



◆以下URLにて、皆さまのご感想・ご意見・ご要望などをお待ちしております。


# by mental-online99 | 2017-03-18 19:43 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。神経症 不安障害・鬱(抑うつ)などを語ります。


by Mental Health Online
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31