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調和 − 神経症

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1月とは思えない暖かさですね。

 さて、不安神経症の体験談をご紹介したいと思います。

 年齢32歳女性。

   「3年前の梅雨時期、夜中に突然胸部が痛み出し、心臓部が苦しくなってドキドキ感が止まらなくなった。家族を呼ぼうとしましたが、立てない歩けない声も出せない状態でありました。冷や汗と過呼吸がさらに不安を亢進させ、パニックに陥りました。その後、たびたび不安発作を起こすようになり、外出も困難になっていきました。電車に乗ろうとしますが各駅停車しか乗れず、ひどい時には各駅停車の電車さえ乗れない時期が続きました。どうしても外出しないとならない時には、親に付いてきてもらう状態でした。いくつもの病院で精密検査をしましたが、どこの異常も認められず途方にくれていました。
 自分は心臓は悪くないのだからと自分に言い聞かせては不安を鎮める毎日。しかし、家で安静にしていると、ほとんど毎日のように不安発作が襲ってきて、気が休まるのは寝ている時だけでした。それはまるで不安発作という爆弾を抱えたような心理状態でした。今にも心臓と精神が壊れていくのではないか、過呼吸のため息がとまるのではないか、という恐怖の連続で、これは言葉では表現できないほど苦しみました。なんども夜間救急外来へ行っては注射をしてもらう。救急外来へ付き添う親も寝ずの日々が続きました。極度の不安になると、尿意や便意をもよおすことも多くなりました。そんな私ではありましたが、車だけは自分で運転が出来ました。運転は出来ても、助手席や後部座席は苦手でした。」


 上記が32歳女性、不安神経症の体験談です。ここで女性が最後に、「車の運転は出来た」と云うところを考察してみると、車をご自身で運転することで逃げれるからと云うのが一般的であろうと思います。 不安症状で申した場合、車を自分で運転するのと、客人として乗っているのとでは感じ方も異なります。この女性場合、自分で運転する事で外界との調和も保て、違和感はもちろん酔うことも無いと考えられます。

 しかし今日ここで考えたいのは、周囲、外界との調和です。車と自分、そして外界のすべてが上手く一体化して調和するから不安心、違和感を感じないと云えます。
 例えば、何かに夢中になっている時は、自分と周囲が一体化に成っているから症状も忘れる。不安症状がある時に、たまたま家族や友人と会話になり何かの拍子に笑ったら症状が無くなった、、などこれらは全て周囲と自分の調和が成された結果であります。
 このように笑ったポイントで不安が消失した、夢中になっていたら症状を忘れていた、、このような体験を何度も繰り返すことで不安解決の急所が次第に理解できると思います。
又、中には症状を忘れている時間の方が多いにもかかわらず、症状がある短時間のみにとらわれていないか考えてみたいところです。

 不安障害(神経症)は、とらわれであることは何度も説明している通りです。
不安にとらわれると周囲との調和もなされない。すると感覚の違和感が生じ、常に違和感の正体を探す癖がでてくる。違和感を徹底的に掘り起こすと、心身の不調にぶち当たる。ここから注意の集中が心身の不調に向き、次に不安恐怖に移行し、とらわれがいつまでも常住することになるのが不安障害、神経症である。

 この注意の集中。私の恩師は、耳鳴りを聞こうと静かに集中すれば聞こえると仰せられていた。又、どこかかゆいところはないか、体に注意を集中するとかゆみを生じさせることも出来ると云う人もいました。このように、症状と云うのは、とらわれた状態でいると様々な症状を発現させる。

 色々述べて参りましたが、自分が周囲とうまく一体化(調和)して、同じリズムで活動していれば「とらわれる」こともなく違和感も感じないものです。他方、自分が周囲とひとつになっていないと調和は成されないものです。とらわれて、ひっかかってしまうと、たちまち違和感が生じ、不安症状へとつながると考えます。
 次回以降も体験談を紹介していきたいと思います。又、皆さんの体験談も募集しています。下のリンクからお寄せください。



不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
http://www.mental-online.co.jp/care.html


◆以下URLにて、皆さまのご感想・ご意見・ご要望などをお待ちしております。
https://ws.formzu.net/fgen/S89614443/

 
by mental-online99 | 2016-01-04 20:19 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

2016年 正月

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 2016年が始まりました。

 ブログを御覧の皆さま、新年あけましておめでとうございます。年頭にあたり 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。


 さて、昨年9月から大晦日の3か月間、不安障害(神経症)のアンケートをHPで行いました。
その結果以下の通りとなりました。

 Q1.不安障害(神経症)パニック障害を発症されてどれくらいになりますか?
    総投票数:1704

<結果>
A.半年未満:292票 (17.1%)
B.半年~1年未満:165票 (9.7%)
C.1年以上2年未満:168票 (9.9%)
D.2年以上3年未満:157票 (9.2%)
E.3年以上5年未満:181票 (10.6%)
F.5年以上10年未満:279票 (16.4%)
G.10年以上:462票 (27.1%)

 結果は、10年以上が最多となりました。


 Q2.不安障害(神経症)・パニック障害において、治療開始後1年以上の皆さまにお伺いします。治療開始後、現在の状態が次の5段階でどこに相当しますか?
 総投票数:751

<結果>
A段階:現在 全く不安症状もなく活動的に生活している。(全治状態):8票 (1.1%)
B段階:不安症状は探せば有るが、何ら不安と感じることなく活動的である:38票 (5.1%)
C段階:不安症状は感じるが、日常生活に障害は無く 普通の生活が可能:232票 (30.9%)
D段階:不安症状を感じる時間が多く、障害はあるが外出は可能な状態:382票 (50.9%)
E段階:不安症状は常に強く、不安に障害されて日常生活が困難な状態:91票 (12.1%)
服薬は問いません (例:投薬治療があって、B段階の状態であればB段階にチェックを入れてください)

 結果は、D段階が50%以上と最多となりました。

 どうかご参考になさってください。


 
 さて、

 「不安障害、神経症な自分でいいのか?」、と多くの神経症の人が悩みます。

 我々は、

 過去は一切それで良い、

 もっと大きく誤解を恐れず申せば、

 お薬を飲む神経質なあなたを見て、去る者は去れでよい。

 逆に、神経質で繊細、鋭敏なあなたがあなたでなくてどうしますか。

 心根優しく、よく御気が付くあなたが あなたではなく、誰があなたを出来るのか、、。




このような歌があります。

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 「岩もあり、木の根もあれど、さらさらと、たださらさらと、水の流るる」


これを不安障害(神経症)に当てはめれば次のように解釈できます。


 私たちの人生(川)には、いろんな困難が生じます。

 川の中には、重い苦悩が圧し掛かる、「岩」もあります、

 不安と鬱がおおうような、「木の根」もあります、

 しかし、川の水は、どのような境遇であろうとも、

 たださらさらと、あるがままに流れてゆく。

 
 されど川の水は、自然に抗わず流れてゆきますが、

 時には、信じられないほどの

 力いっぱいの流れで、岩をも削り取ってゆく。

 神経質の人は、いまでこそ不安にとらわれていますが、

 とらわれを決壊すれば、怒涛の如く

 力強さを発揮してゆく、、と。


 先々どのような障害があろうとも、あるがまま、

 「今」この一瞬に生きる。
 

 

 心静かに今年、考えてみたいところです。

 
 どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

 2016.1.2





不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
http://www.mental-online.co.jp/care.html


◆以下URLにて、皆さまのご感想・ご意見・ご要望などをお待ちしております。
https://ws.formzu.net/fgen/S89614443/

by mental-online99 | 2016-01-02 17:21 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。神経症 不安障害・鬱(抑うつ)などを語ります。


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