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役立つ取越し苦労

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 ↑ とらわれと云う雲に覆われていても、心は光に満ちている。


 私の恩師は、「光雲無礙虚空の如し(こううんむげこくうのごとし)」の言葉を好んで使った。

 神経症症状に当て嵌めると、「雲はあるが晴天の如く光かがやいている。

 一切の不安はさわりと感じられない。光は全身をおおっている。」、と云う事になる。



 神経症やパニック症は、その性格傾向から完全欲、生存欲、意識性に満ちている。

 それは大きく分厚い「雲」のようである。

 それ故に、いろんな不安や取越し苦労に満ちている。

 しかし、とらわれを超えたとき、

 心に雲はあっても、おおらかで光に満ちた心持ちになる。


 不安症状に悪戦苦闘している人には、「今は」難しいかもしれないが、

 不安や取越し苦労はこれから生きていく中で、大きな役割を果たすことになる。

 
 今もこれからも

 何かをするとき、この責任感が重いほど予期不安は強くなる。

 しかし、この予期不安が有ることで、四方に心が向き、準備を怠らず、

 間、程、空気、にも敏感に間合いがとれる。

 よって、致命的な失敗も少なくなる。


 まさに取越し苦労、予期不安に感謝である。

 
 このような心配り、取越し苦労は、

 神経質以外には到底、理解が難しいであろうし、

 神経質だからこそできる、間合い、奮闘努力なのかもしれない。

 


明日も皆さんにとって、良い日でありますように。




不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
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by mental-online99 | 2015-07-31 20:36 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
  毎日のようにアルコール依存症を抱えるご家族からお電話を戴く。

  その多くは、「本人の意志が無いと受診ができない、入院させてもらえない、、」などがある。散々彼方此方へ、相談され尽してどうにもならない、行き場がないとして病院搬送を要請される。

  アルコール依存症は一般的に自己責任として医療ではとらえられる。
したがって、去る者は追わず、、。そして来る者にも厳しい。しかし、病識のない本人を支えている家族の心理的負担を考えると看過できないケースも多い。

  当社が病院搬送する際、当事者本人は病院にはかかっていない未治療状態が7割以上を占める。本来であれば、直ちに医療かからないとならないのであるが多くの場合、困難を要する。その理由としては、

1.当時者に病識がない、通院や入院への動機づけがなされていない
2.通院(入院)履歴はあるが、再燃を繰り返す
3.強制入院へ移行する決断が家族としてできない、勇気がない
4.経済的問題
5.その他、家庭内問題がある。

  今日は、これらのアルコール依存症(薬物依存症を含む)をお話してみたいと思います。

 
  まず、あらゆるアルコール依存症(薬物依存を含む)当事者の自宅現場を見てきて思うのは、その依存症者を支えてきたご家族の心理状態、生活環境の悪化である。そこには、長年月にわたる当事者と悪戦苦闘してきた親御様や配偶者の憔悴しきった姿があります。

 家族が優先的にしなくてはならないこと、それは第一にアルコール飲酒ができない環境を作ることにあります。これは、病棟でしかできない。
ただ、任意の入院形態(本人の意志で入院)の場合、原則退院も自由になるため注意が必要になる。他方、強制入院(医療保護入院)の場合は、医師と家族の権限をもって治療を進めることになるため、任意とは異なる。強制入院の決断において、「恨まれたらどうする?」、「退院後またくりかえしたらどうする?」など、まだなってもいないリスクを負えないとする声も多い。しかし、今まさに目の前で起こっている事実は事実として、リスクを予め織り込み毅然な対応が求められる。

   さて次に、支えておられる家族の心理、御心の整理について説明しておきたい。

  当事者に対しやるだけのことをやった、と思うことができるのであれば、当事者が医療にかかる、かからないに関わらず、あなた自身の本来の生活を取り戻していくことが重要であります。

  当事者が家に居る居ない、飲んでる飲んでない、機嫌が悪い悪くないに振り舞わされることのない生活をどうすれば取り戻せるのか、いわゆる「支える側」の心理の修正です。そして当事者主導の生活からあなた主導の生活に是が非でも移行しなくてはなりません。
つまり、時に心を鬼にして、強制入院を決断しなくてはならない局面もあります。
それは、あなたを含む家族全員のためでもある。

  入院を決断されることにより、あなた自身の生活の質を改善させ、一方で当事者に逆に依存しないようにすることで共依存が破壊され当事者の過剰反応が逓減されていく。従って、結果として僅かではありますが良い意味で生活の修正を生み出しているようにも思う。

  強制云々について、様々な議論もありますが、深刻な現場を実際に見てきた我々からすると、病識なき本人が底を打つまで待つ、本人に責任を取らせる、動機づけできるまで待つ、など云っている余裕は見事に無い。

  唯、 入院。これだけで良いと云うわけではありません。これらを通って最終的には、大切な家族を守るべき「家族の再生」が生まれるのです。これらをここで説明するのは困難ですが、当事者をこれまで支えてきた「あなた自身」のストレスが軽減され、最終的には殻を破り、家庭の主導権をあなたが持つことが第一なのです。

  支える側が共倒れになってはならない。
今は、当事者を中心とした生活習慣になっていると思いますが、少しでも本来のあなたを取り戻すことにより、周りも動き出すと思っていただいても良いと思います。
上手くは書き綴れませんが、いかなる場合であっても、あなたの心身の安全が大切でもあり、その安全が当事者以外の家族(お子様など)、そして最終的に当事者を救うことに繋がっていくのです。

当事者に悩まされているのも、あなた。
家族を守っているのもあなた。
アルコールや薬物を購入する経済的支援をしているのもあなた。
問題を起こした当事者を守っているのも、あなたなのです。

  アルコール依存症や薬物依存症。

  時に、毅然とした態度決断が必要な局面もあるのです。


 
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by mental-online99 | 2015-07-30 23:23 | アルコール依存症 | Comments(0)
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 ↑ 武蔵野の空

 神経症、パニック症の人が、「不安が強いのです・・」と苦悩する。我々は、「なぜ不安があったら駄目なのか?」と説く。

 この夏の暑さ、猛烈に暑いけれども、暑さと戦わないから、ただ暑いだけ。そのあとが続かない。つまり、暑さと一体化となり、暑さに成り切っているからこそ、ただ暑いだけ。暑さを不安に置き換えれば、不安もその中に入り、その不安に成り切った心の態度が形成されれば、ただ不安なだけ。不安に対し問題意識も残らない。残らないから、不安があったことさえ記憶に残っていない。大切なのは、どうやって不安と戦わない心の態度を作るのか、、、になる。

 さて、神経症はその安心を直ちに求めると云う完全欲から、時に、終わりなき病院めぐりをする場合がある。当事者の半数は治療を求めに病院へ行くのであるが、多くは「大丈夫」と云う治療者(医師)からのお墨付き、絶対的な安心を求めに行くと云う心理も合わせて大きい。むしろ後者のほうが多いように思う。

 従って、行った先の治療者から少しでも引っかかる発言が有ったり、何かを隠していそうな素振りをされたり、怖そうな病名のキーワードが出たりすると、混乱しますます囚われることになる。安心を求めに行った結果、逆に不安恐怖をもって帰る人もいる。大げさに申せば、治療者の一言で、治すことも出来れば、新たな患者をつくることも出来る。注意しなくてはならないのが、ドクターショッピングにおいて当事者(本人)と治療者でこね繰り上げた病気になってはならない事である。

 ドクターショッピングでも見られるように、神経症の場合、みずからの苦悩を治療者をはじめ、第三者に対し完全な理解を求める。自分はこれほど苦しい、これほどの苦労をしているのに、なぜわからぬか?、、と云うような場面は私も多く見てきた。理解を求めるのだが、都合の悪いことは理解してもらっては困るともなる。鬱の人は家族や周囲に対し涙を流すが、神経症の場合、これほどまでに苦しむ自分を哀れに思い涙する。この心が家族や周囲に向き、外交的な生活になってくれば症状解決も早まるであろう。


 昭和初期、慈恵医大精神科初代名誉教授、森田正馬博士は、「自然に帰れ」と題し以下のように述べているので紹介したい。
 「患者の訴える苦悩そのものに対しては、これはもともと最初に心のおきどころを誤ったために、ますますその苦悩を増長せしめたものであって、これをもとのありのままの自然にかえせば、苦悩はたちまち消散するのである。自然というのは人生の実際の事実であって、ただ人生をあるがままに見、人生は人も自分もともに苦痛であると覚悟して、苦しさを苦しみ、恐ろしさを恐れ、喜びを喜べばよい。(以下省略) 神経質の本態と療法より抜粋」

 私的に申せば、神経症やパニックの不安症状においては、神経質なら誰もが通る人生の問答のようなもの。既に症状を持ち合わせた神経質の人たちは、それを解き、これを超えていくほかない。時に、苦悩のあまり涙を流す日もあるかもしれない、恐怖におびえる日もあるかもしれない。しかし、このように、どんずまりに追い込まれても神経質の人たちは、何度も起き上がり、泣きながら、おびえながらも這い上がってくる。改めて神経質とは大した誉れ高き性格である。

 最後に、「一波をもって、一波を消そうとすれば、千波万波、こもごも起こる」と云う言葉があります。これは、自分の心の波に対し、自分の心の波で対抗すれば、その心は、ますます波が荒立つと云う意味。それはまるで、池に波が現れたときに、大きな石を投げつけ鎮めようとする行為に同じで、余計に波が幾重にも現れてしまう、と云うこと。

 波が現れれば、抗うことなく、あるがまま、と云う事です。

 

 明日も皆さまにとって良い日でありますように。





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by mental-online99 | 2015-07-29 21:54 | 不安障害・パニック障害 | Comments(3)

動かざること松の如く

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 ↑ 猛暑。

 不安障害(神経症)や神経症性の鬱に悩む人が多い。

 これらの症状を持ち合わせて数週間から数か月と云った人たち、一方、数年以上になるという人、様々です。その強い不安感から恐怖し戸惑い、訳が分からぬ中で、たまたま我々のところに行き着いたとする人もいます。症状が発現して1年未満の人たちにはこのサイトは難しい内容かもしれない。その場合、難しいところはどんどん飛ばして分かるところだけ読んでいただければと思います。

 さて、不安症状を解決するにはその本態を知り分けねばなりません。
不安障害(神経症)における不安症状は、詰まるところ「葛藤、とらわれ」であります。何事にも敏感な神経質な人なら、誰もが経験する違和感と云えば違和感、症状と云えば症状。守るべきものが増え、社会的にも責任がずっしりと肩に圧し掛かる時期ならば当然有るべくして現れた心の反応とも云えます。

 その強い不安症状から、どうしてもこの症状のみにとらわれ身動きできなくなる人が大部分。
強い不安、パニック、卒倒感、めまい感、胸やのどが詰まる感、呼吸困難感、焦燥感・・・・、と探せばいくらでも事例はあります。これらをなんとかして排除しようとすると、尚更症状も強くもなり、長引くことにもなる。

 こうあるべき自分、そして今のチカラ無き自分に横たわる大きな溝。その溝を埋めるべく、あーでもない、こーでもないと独り煩悶する。次に、煩悶が不安や身体症状へと姿を変え顔を出す。そうなると症状にとらわれる余り、症状のことしか考えられなくなる。これを意識の狭窄(きょうさく)と云います。又、神経症は「今」に安住することができないのが特徴。すなわち、今に打ち込めず、過去と未来を考えることが多くなる。

 神経症の人たちは完璧主義。隣の芝生は青く見え、まぁいいか、が無い。 
したがって、少しの心身の違和感も見逃すことはできないし、医師のちょっとした言葉にもひっかかる。医師は「大丈夫・心配ない」と言うが、自分のこれほど難しい症状などわかるはずもない、、と不安にもなる。

 ここで多くの人は早く健康になりたい、と焦る。
しかし、考えてみたい。健康と云うのは、何も血液検査や心電図、血圧などに異常がなく、まるで子供のような健康体を云うのではない。多少、心身の異常は有っても、それにとらわれることなく、難なく(なんとか)日常生活を送れていることを、健康と云うのです。むしろ、不安神経症の人たちなら少々頑張りすぎたかな、、と云うくらいが丁度良いのかもしれない。


 他方、神経症性の鬱。
ある人は過去の自分に懺悔し、未来を悲観する。時に、過去を思い出し悲観することもありましょう。
また、その過去を家族に言えないとして、懺悔する人も多い。私的に申せば、人間30年以上もやっていれば、たとえ家族と云えども語れない過去はあるもの。それは、心の海深く沈めておいて良い。敢えて、言うに及ばず。時間が経過すればするほど、過去は美しく変化していくこともありましょう。
 又、過去を振り返り、あのとき、あーすればよかった・・、と嘆くこともあろうが、あの時はあの時で精一杯、目一杯だったのです。鬱になって長年、自分を責めてきたのであれば、そろそろ自分を許してあげてはいかがでしょう。あなたと云う自分は、散々あなたから責められ十分に反省されたと思う。ある程度時間が経てば許す勇気も必要です。


 「松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)」と云う言葉がある。
 世の中はどんどん変わり、人間関係も複雑です。痛ましい事件も毎日のようにあります。

 この「松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)」は、樹齢千年の「松」を讃えた言葉。
どんどん移りゆく世間に対し、千年動かざること松の如く、風雪にも耐え、どんと構えて黙って命を活かしている存在に見えます。松とは、春夏の百花繚乱の花々とは異なり地味な存在なのかもしれない。
 しかし、よく見れば千年もの間、誰も水も与えてないのに幹や枝は太くその生命力たるものに驚かされます。春には若い緑の葉を付け、夏には色濃い緑で全体を覆い、秋冬になれば茶色く枯れていく大樹の松。
 
 樹齢千年の松でさえ、どんと構えて変わらぬ様に見えても、じっとしているだけでは生きてはいけない、、と諭してくれる「松」の言葉です。


 神経症の不安症状も同じことが云えます。
たとえ、不安が強くとも、体を動かさないと心も停滞します。自宅で休養と称し、室内で暇と向き合うと、より心身の異常に鋭敏になり症状と向き合う事になります。常に健康的に何かをしている生活習慣に切り替えたいところです。

 
 関東は連日の猛暑。熱中症にお気を付けください。
 明日も皆さんにとって良い日でありますように。






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by mental-online99 | 2015-07-24 21:47 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

安心立命 - 神経症

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 ↑ 猛暑。見上げれば、「ムクゲ」が元気に咲いています。



 さて、毎回のように申し上げている神経症やパニック症における、「とらわれ」。

 今日も関東では猛暑でありました。
外へ出れば汗が噴き出ますが、目的地へはハンカチ片手に歩くしかない。暑くて嫌だけど、どうにもならないから、そのままであります。これが、現在に成り切った状態。良いとか悪いとか、そこにはいっさい価値批判はありません。

 不安症状も同じことが云えます。
どうにもならないから、そのままに成ったとき、そこには囚われは存在しない。そのとき不安が怖いとか、また不安がくるのではないか、、、と云った感情もあった事さえ記憶に残っていない。

 現在、不安症状に苦悩されている神経症やパニック症状も、とらわれで説明ができます。
今現在の心の状態では満足できずに、こうあるべきと云った理想像を求め、その状態になろうとしても成りきれず、ますます神経過敏になり、それのみに執着をした結果として心が停滞した状態。

 上述の暑さで云うと、暑いのをみずからの意志や力をもって、涼しく寒いと感じなくてはならない、と心を操作し、悪戦苦闘をしている状態とも云えます。又、神経症の人たちは、自分がこの上ない苦痛を負っていると感じている。同じ不安神経症、パニック症の人がいても、私は特別に重いと感じているのが普通です。またそのように感じていればこそ、その症状が頭から離れず、常に心身の異常を探すことになっている。まさに、とらわれの身であります。

 
 神経症やパニック症の人たちは、まったく不安症状の無い状態を求める。
しかし、これはどれだけ健常な人でも、心臓がおどったり(期外収縮)、気持ち悪くなったり、漠然とした不安は有るものです。しかし、普通人は不安が有っても、こんなこともあるさ、と潜在意識の中で流すことができる。つまり、症状があった時に、こんなこともあるさ、、とやり過ごせるか、あるいは神経症の人たちのように立ち止まって何か異常はないかと煩悶するか、ここが囚われるか否かの分岐点となります。


 とは云っても、神経質の人はまず心身の違和感を異常と考える。
本来この感情は良い部分であり、役立っているもの。この鋭敏さがあるから健康管理も可能になり、守れるものが守れる。唯、度が過ぎると家庭内や仕事において支障をきたすようになる。

 まず、不安と感じるその心は、本来、あなたの平常心として何ら害することもなく、むしろ役立って出てきた感情であります。不安心がないと、私たちの健康管理、仕事の管理などは不可能になります。
 しかし、その不安心を有ったら困るとして心から排除しようとやりくりをした結果として心が混乱をきたすようになった。又、ある一定度以上こんがらがった不安状態では、不安が不安を呼び、身体症状を複数もっているケースが多い。

 神経症やパニックの人たちが、安心立命を求めても求めても、今の時代それらは困難である。
不安心は当然、様々な生活の場面で発現する。不安と感じ、苦しく感じ、緊張や恐怖し、ときに楽しく感じる、それが平常心であります。心に起こってくる、浮き沈みや喜怒哀楽、不安、緊張、、その諸々があなた自身であり平常心。ここで、不動心になろうと頑張るのは、これも不可能を可能にする行為として、より不安状態を強度にする可能性がある。大切なのは、あるがままに不安心を受容するこころの態度の形成であります。

 どんなに健康な人でも、たとえ子供たちでさえも、心臓はドキドキするし期外収縮もあります。
ただ、神経症やパニックの人はそれを一つ一つ問題視する。それが良いとか悪いとかではなく、それがあなた自身(キャラクター)と認識できるかどうか、ここが神経症を左右するポイントとも云えるのかもしれません。

 神経症は
「治そうとすればするほど、治らない」、と云われています。
その昔、慈恵医大精神科初代名誉教授は、「病人として扱えば治らず、健康人として扱えば容易に治る」、と仰せられた。

 これは、神経症性の不眠症とて同じであります。(うつ病性の不眠は異なる)
眠ろう、眠ろうとするほど眠れず、日々、眠ることだけに最大のエネルギーを使う。これも本態は不安であり、囚われであります。
 不眠症の件は、また次回でも。。

 
 明日も皆さんにとって良い日になりますように。




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by mental-online99 | 2015-07-15 20:45 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

以心伝心

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 言葉ではなく、心で伝える、、これはとても難しいことです。
この仕事をしていて今更ながら、言葉の重要さ、難しさを感じています。文字や言葉と云うのは、口や文字にした瞬間に薄っぺらくなったりもします。相手の精神状態によっても受け取り方はまるで異なります。
 目に映る風景も同じで、夕焼けひとつにしても、ある人は美しいと言い、ある人は悲しいと言う。
 
 
 「心に伝え眼に伝え 耳に伝えて 一筆もなし」

 
この歌は、以前にもご紹介しましたが、千利休の孫の宗旦が残した歌であります。どういう意味かと云うと、「茶の湯は、心や目や耳で覚えるもので、書いて覚えるものではない」と云うことです。
 このように、我々日本人には、無言でも心で時を共有できる素晴らしい人間性を持ち合わせています。

 あうんの呼吸、と云いましょうか、以心伝心とでも云いましょうか、日本人には独特のこころがあります。言葉で感情を伝えるのも必要でしょうが、時として、さりげない行動や、無言の空気こそ本音が伝わるものです。

 我々の生活は、言葉で満ち溢れている。
ときには、押しつけがましくない、何色も染まっていない言葉、「心」をもって相手に伝えていく、この心根も今更ながら大切だと思います。

 平成の今、スマホ、携帯でいつでも手軽にコミュニケーションが可能です。
手軽に多くの知り合いも増やすことも出来ますが、皮肉にも大きな誤解や行き違い、事件も生み出す。冷静に考えたいのは、本当に信頼できる人と云うのはそんなに多くいないものです。100人の薄い知り合いよりも、1人の腹心の人のほうが私的には良いと思います。

 花咲けば、自然と蝶や鳥がやってきて、

 雪解け水が流れれば、森も潤う。

 そして枯れれば、自然と去っていく。

 人の関係や運命、このように

 あるがまま、成りゆくままです。

 
 又、冒頭に申し上げた、「言葉ではなく心で伝える」。
人は言葉では言い表せない、言葉を持ち合わせています。よく、気持ちを察する、と云いますが、まさにその人の心にも耳を傾けてみる。
 そこには言葉の世界には無い、以心伝心、があるはずです。


 明日も皆さんにとって良い日でありますように。

 


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by mental-online99 | 2015-07-14 23:00 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

見えない「心」を見る

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 ↑ バラは雨には特に弱い花。

 このバラ、見た目は綺麗でないかもしれない。

 でも、この梅雨の長雨と風に打たれてもなお、凛と咲いていると

 心で見ればどうだろう?


 見えるもので価値判断するのではなく、見えないものを見ていきたい、

 わたくしの自戒でもあります。



 
 さて、不安とうつ、パニックなど

 精神的に不調な人たちは、恐らくこのBlogさえ読むのも辛いと思います。

 藁を掴もうにも、その藁さえも無い人もいる。

 家族に悟られまいとして、雨風に打たれた画像のバラのように、なんとか立っていると云う人もいるでしょう。

 
 不安や鬱、パニック発作は容赦なく襲ってくるもの。

 時に、家族に対し不愛想な行動になったかもしれない。

 怒ったり、鬱陶しいと感じ、暴言を吐いた人もいるでしょう。



 だけども、それは、家族に心配掛けまい、

悟られまいと精一杯の対応だったのかもしれない。

 つまり、何も誤った行動でもない、心無い行動や発言でもない、

 優しさあっての、善意、思いやりとも取れます。

 


 神経症やパニックの人たちは、元来こころ根が優しい。

 逆に云えば、だからこそ表現が不器用で、誤解されがちになる。



 見えるところだけみて、価値判断するのではなく、

 見えない、「心」を見ること。

 
 ここから、梅雨の貴重な光が植物を育てる如く、

 家族や、仕事、病気を癒すことも、みな確かに

 時間をかけて

 育んでいかれることでしょう。


 
 
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by mental-online99 | 2015-07-11 19:38 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

成長

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 ↑ 雨のヒペリカム。

 今日の関東は最高気温も20℃程度。
 湿気が多く寝苦しいので、クーラーで風邪を召されている人も多いようです。お気を付けを。



 さて、神経症や神経症性の鬱、パニック障がいなどで

 「回復した、良くなった!」と、ご報告を戴く。(※我々はお話を聞いただけなのですが、、苦笑)


 私どもから申せば、病気そのものが良くなったと云うよりも、

 ご本人の人間性が高まった、とも云えます。


  どういう事かと云うと、

 これまで症状と悪戦苦闘をされ、ほとんど自分の事のみ(意識の狭窄)で目一杯だった。

 これが、次第に家族や周囲にも心が向かうようになり、心の転回も相まって

行動がぐっと広がってきたのかもしれない。


 
 特に神経症性の症状と云うのは、2次的な問題であり大切な事は、

 その人の人間的な成長にあると云えます。


 神経質の人は、何でも人並み以上でないといけない、、と頑張る。

 つまり、こうあるべき自分と、現実の自分との差、

此れが葛藤となって現れ、心がこんがらがって停滞を起こす。

 いわゆる、「べき主義」であります。


 又、小心者で取越し苦労をし、その反面負けず嫌い。自尊心も高く、何よりも完璧主義であります。

 学生の頃までは、なんとか勢いでこれらを処理出来たかもしれないが、

 社会人にもなると、独自の解決は困難になってくる人が多い。


 
 だからと云って、

 心が病んだ事に恥じることはない。

むしろ、戦って負った傷に「誇り」を持って生きる勇気が必要です。

 今の世、痛ましい事件や、仕事でのストレスを考えると、

 いとも簡単に、人生と云う大きな石につまずき転ぶ。


 転んだ事は問題にしない。

 大切なのは、どうやってここからご本人が起き上がるかであります。

 このようになったのは親の責任云々などと愚痴を言って長年過ごすのか、

 それとも症状を持つに至った事実を素直に受け入れ、今ここから進むのか、、、であります。


 まあ、固いお話はここまでにして、
 
 何はともあれ、

 「良くなった!」と元気な声が聴けることは我々にとって嬉しいこと。

 これからも、症状が有るからと云って悲観せず、無いからと云って喜ぶことなく、

 健康人らしい、生活を心がけて戴きたい。


 健康人らしくすれば、自然と心も潤ってくるものです。


 
 明日も皆さんにとって良い日でありますように。


 

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by mental-online99 | 2015-07-06 20:18 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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↑ なんとも力強い、「向日葵」。


 さて、神経症やパニック(PD)の人たちが言います。

 「最近不安がなくなって本当によかったです。」
私たちはくどい様に不安は無くしてはならないと説く。又、不安が無いと喜んでいると云う事は、不安が現れるとたちまち悲観すると云う事に繋がります。

 神経質の人たちは元来、仕事も出来る人が多いので我々が助言した事は、いとも簡単にやってのける。しかし、彼らはこれだけやったのだから、どれ位治っているだろうか、、とここでも測定する。この頃調子が良いので試しに電車に乗ってみようと勇んで行くのですが、結果的に失敗に終わる。必要なら電車を乗らなくてはならないが、試しではまず良い結果はでないものです。

 神経症の人たちに、ある老師が言います。

 「向こう任せの年の春、と云う言葉があるのですが、もうどうなりとお裁き願いたいと云う気持ちですね。まあ向こう任せで、要するに天地の理の流れに自らをぶちこんだ時なんでしょうけどね。そうなると、安心もへちまもあったものではないのです。安心などとどっちでもよい。そうならんと日々の働きが出てこないのです。」

 確かに病気などしている暇が無い。と云う生活になれば、不安を相手にしている場合ではないので、自ずと不安があってもそれに囚われる隙間もありません。

 詰まる所、安心を求めなくなったのが、安心であると云うように、
いつも人間測定器のように自分の心身の状態、違和感を探していた人が、ある日突然どうでもこうでもいい、と云う心の態度が現れるようになる。これは、ひとまず不安を度外視し仕事に入り込んだ時、或は退路を断った背水の陣の状態時に現れやすい。

 例えば、救急車も呼べないような旅行先で、パニック発作を起こしそうになった。家に居て直ぐに寝込んだり救急車を呼べる状態ではないし、水を飲もうにも自動販売機も無い。この状態はまさに、退路を断たれた状態。やけくそになって、もうどうにでもなれと歩き続けたとき、心が動く。

 一方、時間があって部屋の中で「暇」と向い合せになっている状態ではこれらは逆方向へ向かいやすい。やはり、「暇」があればどうやっても心身の状態に注意が向くため、不安や恐怖に陥りやすい。あくまで健康人らしく、と云った修正が求められる。その一歩をどうやって作るのかであります。


 ここで、不安神経症の体験談があるので紹介したい。

 (30代女性) なんとない不安はありましたが、思い切って朝早めに起きた。普段であればまだまだ寝ている時間帯。嫌々ながら玄関と廊下掃除、洗濯を一気にやった。掃除をやっている最中に、症状を忘れている自分に気付いた。あれだけしつこい症状を忘れているなんて。(中略) 体はますます本調子となってきた。朝の太陽もきれいと思えるようになった。今朝も以前の私なら仕事も休んで寝ているところですが、起きて体を動かせば症状を忘れるようになった。今まで、自分で自分の病を作っていたことが痛切に感じられる。(以上、ブログ用に加筆修正しています)

 不安や恐怖、パニックの前兆があったとしても、そのまま、成すがままに必要な事に入り込んでいく。不安をもったまま手を出していく。そして苦しさの中に飛び込んでいったとき、意外とやれば出来るものだと云う心境に行き着く。そのとき不安、囚われという敵の本態を知る事になる。ここで心気一転、解決される人も少なくない。


 最後に、よく治って解決されていった人たちの云う言葉で、「周りが親切になった。笑顔になった」があります。これは周りが変わったのではなく、あなたの心が変わったからですよ、と言葉をかける。上述の30代女性も停滞していた心が動きだしている様子がうかがい知れます。そして、動くことにより、不安に注意を向けていた悪循環を破壊していく体験をされています。
 私たちは意識を集中すれば、集中した先に異常を感じることもできるし、起こすこともできる。一度意識し、「とらわれ」まで発展したものは、なかなか取れるものではない。

 心身に注意を向ければ、症状は簡単に現れるけれども、そのままにして動きを続けていく時、それら症状と呼んでいたものに少しも差しさわりが無いと云った「心の態度」が出来てくる。これらは、この30代不安神経症の体験でも理解できます。


 不安は浮かんだままで良い。不安は有るべきでないといった誤った心理が、不安を増強させることになった。不安が無いといって喜ばず、有ったからと云って悲観せず、そのままに受け取る。その時気分はどうだってかまわない。必要なことは今目の前の行動。
 不安の中、ひとつ分かれば次々に分かってくる。それは理論ではなく、「体験」だから血肉になるのです。
 





不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
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by mental-online99 | 2015-07-05 17:50 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

出逢い

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 ↑ マロウの花。雨の日に咲く小さな花々もいいですね。


 さて、
 
 昨年の夏に初めて出逢った、70代後半のお父様。

 ある猛暑の日、車を走行中にヨロヨロになって歩くお父様とすれ違った。

 木の枝を杖に延々と歩く姿に異変を感じ、車を止め、お声をかけた。



 認知症。

 それから、先日隣町での保護を合わすと4度目になる。

 ご自宅とも顔なじみになった。
 しかし、ご自宅の奥様も認知症。

 お父様は毎回、朝の8時頃に家を出ているようで、保護するときは決まって夕刻。

 認知症とはいえ、私と車は覚えているようで、まるで家族のように心やすく話されてくる。
 OS-1を1本一気に飲み干し、
 バックミラーにに映るお父様。免許証に映るスーツ姿のお父様をみると込み上げてくるものがある。

 御自宅に送り届けたあと、ベランダから手を振るその姿は、いつも満面の笑み。
 しかし、保護して連れて帰るとお母様(おそらく80代)が、後々「お父様からまた怒られる・・」と嘆く。
 聞くと、保護を要請したのがお母様の責任となって、お父さまから怒られると云う。
 もちろん、その怒りも認知症。

 晴れの日、暑くなると、どうもお父様が徘徊してないか気になる。
 
 何はともあれ、
 いつまでもお元気でいてください。






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by mental-online99 | 2015-07-04 21:51 | 精神疾患 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。神経症 不安障害・鬱(抑うつ)などを語ります。


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