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  「危険ドラッグなど薬物依存,アルコール依存症、受診あるいは入院させるには、家族は何をもって判断すればいいのか?」

  私どもは次のようにお答えしている。
あくまでその判断はご家族でありますが、日常生活に明らかに支障をきたしている状態。その状態とは、薬物をしている当事者はもちろん家族にまで心身共に支障が出てきている状態を示します。ある家族は当事者に悩むあまり、不眠や抑うつ状態になったり、残された子供たちまでが当事者におびえ動揺している状態などその家庭環境は様々です。

  危険ドラッグを継続的に使用していると、その多くは、統合失調症に似た症状(幻聴、被害妄想、奇異な行動など)が発現し、ひどくなると警察や救急車を呼ぶことになる。嘔吐やカラアゲ(嘔吐はしないがオエオエと吐くような症状)、瞳孔が開く、目が座る、大声で叫ぶ、制止する家族を払いのけ薬物を買いに行くなど脱法ハーブの症状も様々であります。

  私どもが毎日のように病院搬送する中で経験的に云えることは、脱法ハーブなど依存症にまで深く陥った場合でも、症状には波があるため(うねりがある為)、正常に戻った、治ったのではないか、と思わせる時間(期間)があることです。この時間帯に当事者と話せばきちんと対話もできるし、当事者も「辞める」と家族に断言する場合もある。すると家族はその当事者のもっともな話を「もう一度チャンスを与えてみよう、信じてみよう」と云ったことを繰り返されているケースも少なくない。

 しかし、「進行性の病気」と考える薬物依存症は、「今度こそ辞める」とした気持ちで辞めれるような甘いものではないことを私たちは現場経験で知っている。最終的には、上記の通り、家族が判断しなくてはならない。その判断とは、相談し尽くしてきた家族であれば理解ができるはずであります。

 大切なことは仮に入院加療や外来治療が始まって途中で当事者が投げ出したとしても決して驚かない、悲観しないことです。投げ出すことは折り込み、投げ出したことイコール決して人生の終焉ではありません。これが依存症の治療であると知り分けると同時に、まだ治療のレールに乗っていると考えることが肝要です。

 危険ドラッグなど薬物依存の当事者に悩まされているのもあなた。家族を守っているのもあなた。脱法ハーブなど薬物を購入する経済的支援をしているのもあなた、問題を起こした当事者を守っているのもあなたなのかもしれません。

 

  「敵は患者ではなく、自らの心であった」

  この言葉は長年当事者の治療に結び付けることが出来なかった家族自身の心の戒めであります。この言葉は決して飾り付けたものではなく、多く悪戦苦闘を繰り返し遣り尽くしたあとに残された言葉であります。また、最後に、このような状況になっているのは、決して家族(親御様、配偶者)の責任ではありません。

  よく、育て方が悪かった、親の責任、などと自責をされる家族もお見受けしますが、そうではありません。むしろ、世間体を気にして「家族の恥だ」、と思いこんで行動を起こせないご家族がいらっしゃれば、是非その「あなた自身」に向かい合っていただきたいと思います。それこそ「敵」は依存症の当事者ではなく、孤独に悩む「あなた」なのかもしれません。


アルコール依存症・薬物依存症、人格障害・統合失調症の精神疾患の病院施設搬送は、メンタルヘルスONLINE


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by mental-online99 | 2014-06-27 15:54 | 薬物依存症 | Comments(0)

今日も不安神経症について簡単なお話をしてみたいと思います。
不安神経症の症状も10人10色であります。
その身体症状をもっている人たちの多くは既にいろんな科目で検査(採血・MRI・CT・心電図など)をされている。
しかし、その結果なにも無い、あるいは様子見、と云われた場合、「この病院ではダメだ」としてここから病院めぐりが始まるケースも多い。

神経症でもっとも大切なことは、一通り検査をして異常がなかったら自分の症状を家族に言わないほうが望ましい。
また同様に、家族も本人に「具合はどうか?」と頻繁に聞かない方が望ましい。
聞かれると症状を探してしまうのが神経質傾向の神経症者であります。
従って、検査をして何もなかったら症状を口にしたり、ネットで症状を検索する行為は避けたいものです。
仮に「具合はどうか?」と聞かれたら多少悪くとも「すっかり良くなった、或は、大丈夫」と軽くスルーする位の気持ちで対応したい。

又、神経症者同士が集まれば、どうしても症状の愚痴雑談になってしまう。
これは結果として自分の方が苦しいと言い合う結果となるからでありましょう。
たとえば10人の人に「この中で誰が一番苦しいか?」と問うと、10人全員が自分が一番苦しいと感じているのが神経質の特徴なのであります。


症状にとらわれていると、その注意がさらに症状を鋭敏にさせることは皆さんも周知のとおりです。
ではここで、「考えない方がいいですか?」と聞かれるのでありますが、考えてしまうのが神経症
そうではなくて、考えても良い、症状があっても良い、大切なのは、症状をお互い口にしないで今必要な事にヨタヨタでもいいからとにかく手を出して行くことです。
学校や仕事も同様。必要なら行く。暇や愚痴はさらなる症状の鋭敏化を生む、と云うことをまずは理解することと考えます。


さて、神経質の人たちは人から良く思われたい、とする気持ちが非常に強い。
強いがゆえに、その心の裏側では常に「人から悪いように思われたらどうしよう」、
「何あの人?と軽蔑されたらどうしよう」と云う不安に襲われる。
これらの、いわゆる殻をかぶった、かっこをつけた自分から、本当の弱い自分をさらけだすことが出来ればまた違った人生にもなるのかもしれません。

電車が乗るのが怖い、外出が怖い、美容室が怖い、歩くのもつらい、
いろいろありますが、結局のところ、症状が怖いのではなく、人前でみっともない姿を見せるのが怖いのかもしれませんね。

話が横道にそれましたが、行動をもってその恐怖の中に入っていくこと。
入っていけば、実は「なんだ思ったより何ともない、こんなものか」とばかばかしくなるところを通らないとならない。

不安神経症の人たちは上記ように、不安が常住している状態であります。
自らのエネルギーのほとんどが病気を気にする余り内に向いている。
いわゆる内向的であります。
解決をするには、このエネルギーを外に向けてあげないとならない。
多くの神経症の人たちは「心を健康にしてから健康な生活をしよう」と考えておられる。
そうではく、心を操作することなく、気分はそのままで本来必要な事に邁進するのみであります。

不安神経症は病人として扱えば困難を要し、健康人として扱えば早期に解決するもの
「外相整いて、内相自ら熟す」という言葉がありますが、
まずは形から健康人らしくすれば、おのずと、心も体も健康になると云う意味です。



 
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by mental-online99 | 2014-06-23 18:27 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
  脱法ハーブ、脱法ドラッグについて思うところ書いてみたいと思います。

  このところ、脱法ハーブ(脱法ドラッグ)による相談が多い。中でも深刻なのが、事件を起こしてしまった場合である。事件で多いのが傷害事件、死亡事故である。新聞やニュースで報道されているのは氷山の一角であると思われ、車で人をひいてしまった死亡事故、また本人の容体が突然変わっての死亡など多岐にわたる。
 
  依存症にまで至った人たちの多くは、何度も「今度こそ辞める、信じてくれ」と家族に誓う。
しかし、これで終わらないのが「依存症の怖さ」である。薬物を覚えた脳はそう簡単に辞めさせてはくれない。もちろん話し合いや説得でも困難を極める。
 
  依存症者の行動は、ご家族から以下の報告が多い。

・借金をしてでも薬物を買い求める。その借金も家族が知らない場合が多い。
・家族の制止を振り切ってでも薬物を買いに走る。
・自ら病院へ行ったとしても続かない。仮に自ら入院したとしてもその入院形態は  「任意入院」であるがため、本人が「今日帰ります」と云えば病院も止めることはできない。従ってまた振り出しに戻る可能性が高い。
・暴力、暴言、窃盗に発展する場合もある。
・多くの依存症者は、不眠、食欲不振、目が座る、急に話さなくなった、嘔吐を繰り返す(または嘔吐のような行為を繰り返す)、血圧の上昇 180/110 脈拍120くらいが多い
・朦朧としている、被害妄想、幻聴、幻視が確認される。

  思うがままに書いてみたが、底を打つまで待つというのも賛否両論ある。
確かに底を打って、良い方向に心が向かえば良いが、我々の経験則ではむしろ悪化し事件事故に至っている事象が多いと思われる。

  本人の容体が突然変わり、たとえば意識がなくなり泡を吹いて倒れて救急車で運ばれるといったケースも少なくない。警察が駆けつけての入院をさせるケースもある。しかし、冷静に考えてみれば、これらの場合、その居住地、地域を包括する病院での応急的処置になるため、肝心な薬物依存、薬物中毒としての専門的治療は行われないのが一般的であろう。

  ではどうすればいいのか。
脱法ハーブなど依存症者から「次は必ず辞める」とした言葉が出てきてたならば、これすなわち、薬物依存症ならではの発言と知りわけ、信じる信じないではなく医療へ結び付けること、薬物を絶たせる環境を医療を通じ与えることを第一に考えなくてはならない。

  書店等では、本人に関与しない、自己責任をとらせる、底を打たせるなどその対応法は様々である。
しかし、依存症者の病院搬送に関わっている我々がみてきた現場には、家族にそのような余裕は微塵も感じられないのが実際である。
 
  あるご家庭では本人に責任を認めさせること、病院へ自ら行かせる動機付けは困難を極め、そこに至るまでの経済的負担、心理的負担が家族を精神的に追い込み、交通死亡事故の賠償問題が間接的に降りかかった。

  このように今、まさに新たな事件事故が降りかかったとする家族が私たちの門を叩かれ、「ちょっといいでしょうか....」と相談されてきているのが実際であります。

  

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by mental-online99 | 2014-06-16 17:36 | 薬物依存症 | Comments(0)
  「暇は無味無臭の劇薬である」 と云う言葉があります。


平成の現代に至っては、子供成人、高齢者ともに孤独が多い。従って暇も多くなる。

確かに学校や会社に行けば、多くの生徒や同僚もいる。
ここで云う孤独とは「心理的な孤独」
学友や同僚とは云っても仮面をかぶっているケースも多く、その孤独感は鬱を伴うこともしばしばであります。


考えるに抑うつ状態の多くは「心理的孤独」

また、このところ児童の「うつ」相談も多い。
これは、ご両親が共働きや何らかの理由で孤独に家に居るケースが多く、
また今の世のネット、スマートフォンなどのバーチャルコミュニケーションが追い打ちをかける。
これはいわゆる携帯でのコミュニケーションとリアルな実際の対人関係において、相当な違和感を伴うのも多い。
うつや精神不安定にはいかに心理的孤独を減らすのかが重要であります。

 
さて、この鬱や不安症状は働き盛りの年代が多かったのでありますが、高齢者も多くなってきている。

高齢者も同様、孤独が抑うつをはじめ認知症の引き金になる可能性もある。
働き盛りでは社内でのコミュニケーションが上手くいかない、或は、転勤による住み慣れた住居地を離れ住む場合などの理由から心理的孤独に陥りやすい。
転勤の場合は特に女性が多く、これは夫は新たな仕事で一生懸命だが、妻はと云えば住み慣れないところでしかも近所付き合いもないことから生じると思われる。


 大切なのは孤独をどうすれば解決できるか。

ここで誤ってはいけないことは、孤独が進む前に、対人関係がわずらわしくなり「一人にしておいてくれ」と云う時期があること。
そのくせ本当に放っておくと今度は見捨てられたように悲観が生まれる。
しかし、誰でもそうだが一人の時間が長くなってくると、ろくなことを考えない。
従って、常に何かをやっている生活を意識的に作ることが大切。


 昭和の時代は、土をいじって泥んこになって太陽を浴びていた。

たまに私も土をいじる時があるが、土の香りと云うのは何とも筆舌では言い難い温もり、懐かしさがある。
平成の今はスマホを片手に自室に閉じこもっている子供も多い。
成人も同様に、個人情報保護やネット社会によるリアルな対人関係が少なくなり、会社でも家庭でも居場所がなくなったとする人たちも多い。
これらを理由にアルコールや薬物に走る人もいる。
閉塞的な世の中だからこそ、太陽を浴びゆっくり命の洗濯をしたいものです。



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by mental-online99 | 2014-06-13 11:47 | うつ病 | Comments(0)


神経症の不安症状をかかえる多くの人は、「不安感」を心から取り除くことに一生懸命になっている。
不安症状を排除するために様々なお薬を何錠もお飲みになっている人も多い。
またこれを否定するつもりもない。

ここで冷静に不安を俯瞰してみたい。
そもそも不安と云うものは喜怒哀楽と同様なくてはならないものであります。
緊張や恐怖も同じことです。
今は、病気を気にする、「とらわれ」の余り不安が病的な様相を呈していますが、後々神経質ならではの精神葛藤であったと知ることになる人が多い。

 
そもそも神経症における不安症状は、その精神葛藤から「とらわれ」を起こし、心の流れの停滞を起こしている状態。
この精神葛藤や停滞を噛み砕き整理してみると、そこには内向的で、意識性が強く、完全欲が人一倍強く、生存欲が強度にある人間性からくるものとして説明が付きます。従って、自分に不利な違和感を感じることで常に不安に陥りやすい。

この不安感を少しでも感じたとすれば、この不安をあってはならないと感じ、心から排除する心の操作をする。
しかし、当然この不安は生理反応であるから排除できない。
ここで生理的反応と排除しようとする、いわゆる不可能を可能にしようとする心の状態=精神葛藤であります。
しかし、これを知的に説明しても症状の解決にはならない。
行動、体験的に会得していくものであることは、いつもくどいように申し上げていることであります。

有名な言葉に「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」、があります。
びくびくはらはら恐怖において夜道を歩いていると木の枝にゆれる木の葉さえもこのように見えてしまう。
しかしこの恐怖を超えてじっと目を凝らして見てみると、ただの枯れ葉であった、と云う少々ひねった昔のたとえです。

不安も同様で、恐怖や焦燥感にとらわれていると、モンスターに感じられる余り、実際に外出困難にまで陥ってしますこともあります。
これは上述のようにびくびくと夜道を歩いているのと同じ状態でありましょう。

結論から述べれば、不安はなくてはならない。消し去ってはいけない。
不安があるから、注意もできるし衛生管理もできる。
不安を鋭敏に感じることができるからこそ病気も早期発見が可能になる。
これは前回述べたように、これらの神経質性格はむしろ自らの武器として日常はもちろん社会で大いに活躍できるものと考える。
私の知る人もこの神経質を武器に医師になった。

 最後に昔、神経症者であった人の日記を掲載しておきます。

  「頭がしびれると終始思いつめている。ときどき忘れてこまる。はっとして思い出すことがしばしばである。私は今では、このことを思っていることについて、何らの反対観念も心のとがめもなくなった。自分では症状を自覚しながら、そう思いたくなかった。終始思いつめているなど、とてもできなかった」

さらに数か月後には、

  「頭の麻痺感は、そのことを思えば麻痺しているし、思わなければ何ともない。今はそんなことは、私にとって問題ではない。仕事や読書がおっくうではないことが最もうれしい。」

 と日誌も心が前進しております。
ここからもわかるように不安症状を常に否定しつづけていた心的態度が不安に対して「反対しない」、相手にしない心が急速に展開しているのであります。
不安は消すのではなく、不安を相手にしない、問題とならない心をどうやってあなたに発現させるか、と云うことなのですね。



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by mental-online99 | 2014-06-07 18:20 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。神経症 不安障害・鬱(抑うつ)などを語ります。


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