カテゴリ:不安障害・パニック障害( 155 )

2015年当時、弊社Webサイトにて「神経症アンケート」を行ないました。
当時のアンケート結果を掲載しておきます。
(アンケート期間:2015.9月~約1ヶ月)


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Q1、不安障害(神経症)、パニック障害を発症されてどれくらいになりますか?


・半年未満
・半年~1年未満
・1年以上2年未満
・2年以上3年未満
・3年以上5年未満
・5年以上10年未満
・10年以上

結果、下記のグラフとなりました。


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Q.2 不安障害(神経症)・パニック障害において、治療開始後 1年以上の皆さまにお伺いします。

治療開始後、現在の状態が次の5段階でどこに相当しますか?
服薬は問いません (例:投薬治療があって、B段階の状態であればB段階にチェックを入れてください)


A段階:現在 全く不安症状もなく活動的に生活している。(全治状態)
B段階:不安症状は探せば有るが、何ら不安と感じることなく活動的である
C段階:不安症状は感じるが、日常生活に障害は無く 普通の生活が可能
D段階:不安症状を感じる時間が多く、障害はあるが外出は可能な状態
E段階:不安症状は常に強く、不安に障害されて日常生活が困難な状態

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Q.3 不安障害(不安神経症)において本日現在もっとも強い不安症状は何でしょうか?
該当する症状を1つ、以下よりお選びください。

・心臓症状 心臓の不安(期外収縮・頻脈含む)
・めまい症状 浮遊感
・胃腸症状(尿意・便意含む)
・精神病以外の、疾病(病気)恐怖
・精神病恐怖(精神異常を起こすのではないか等)
・なんとない不安状態
・離人症状(自分が自分でない感じ、現実感がない)
・発作的呼吸困難感
・交感神経亢進に伴う不安症状(血圧上昇、ドキドキ感、ふるえ、発汗、嘔吐他)
・外出の不安・予期不安(~なったらどうしよう)
・不安発作・パニック発作
・その他の不安症状

(アンケート期間:2016.4月~約1ヶ月)

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改めて皆さまのご参考になればと思います。
当時、アンケートにご参加頂きました皆さま、
改めてお礼を申し上げます。

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不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE


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by mental-online99 | 2018-07-14 11:33 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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過去、もっとも早い梅雨明け。日差し厳しい中、元気に咲き誇る「向日葵」





いつも申し上げている、
神経症(不安障害)は、誰もが経験する違和感を、
あってはならないと心を操作した結果、神経症を持つに至った。

さて、そんな神経症(不安障害)。
今回は初期の人には少々難しいかもしれませんが、
思うところを述べてみたいと思います。


神経症(不安障害)の人たちは、神経質ではない、
その逆の、ずぼら(いい加減)になろうとする。
もっと気にしない自分になろうとする。
しかし、そうすれば、するほど不安心にとらわれてしまう。

禅問答のようですが、
神経症の場合、
真に心が動きだしたら、
もっと用心深く、
忘れ物はないか、ケガはしないか....と不安心がなくてはならない。
解かりますでしょうか?

つまり、もともと神経質で繊細なひとが、ずぼらになるということは、
とらわれた心が動いてない証拠と考える事ができます。
なにも心配しない、おびえない人間になろうとする、
このはからいが、益々とらわれを強くする。


では、心が動きだすということは、どういうことか。

自分を変えよう、不動心になろうではなく、
不安になるのが「人間のあらわれ」として、
真に自分を受け入れた瞬間から心は動き出す。

その結果として、
不安を取り除こうとする観念にとらわれなくなっていく。

ずぼらな、動じない人間になることではなく、
取越し苦労する自分でいい、
不安しながら、
びくびくはらはらで良い。

小さな変化に心配しながら時代を流れていく。
これでよいのです。

よく例えられる言葉に、

   「山に入って、山をみず」

があります。
つまり、苦痛そのままになったとき、
もはや自分には苦痛はみえない、
と解釈できます。


ここを通って、症状と呼んでいたものが、
あっても問題とならない心に変化していくのです。


ある人が言いました。

  「もし今度生まれ変わっても、もう一回自分をやってみたい。」


小生もこうありたいものです。



さて、全国的に猛暑が続いているようです、
こまめに水分補給などして、
健康管理に十分お気を付けください。



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by mental-online99 | 2018-07-01 10:51 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
 森田博士は強迫観念の性質に関して次のように述べている。(原則として原文のまま)

   「強迫観念について、常に必ず忘れてはならぬ主要点は、その観念そのものは決して病的ではなくて、誰にでも日常あるべき感覚、もしくは感情であるということである。ひとたびこれに気のついたとき、これを思いすてるか、これに執着するかがすなわち強迫観念となるかならぬかの別れ道である。」

 さらに博士は述べます。

   「たとえば読書など下の方を視る時に、鼻の先の視えることを知らないのは、『心ここにあらざれば、視えども視えず』の故である。その当然に視ゆべきはずである処の鼻の先を感ずまじ思うまじと、反抗する心の葛藤のますます発展したのが、執着であり、強迫観念である」と。

 もし、一途にこの苦痛を取り除こうと、焦ることをやめて、静かに自身を観察することができれば、その症状と呼んでいる性質の正体もわかってくるはずである。

 又、博士は、

   「常人と強迫観念症とは、ただ間一髪の相違である。ただその思想の誤りが悪智として働きはじめただけの相違である。広い意味に解すれば、ほとんどすべての人に強迫観念の無いものはない。時計の音がうるさく、夢みることが気にかかる。これを聴かないように、夢をみないようにと心の反抗が強いから、神経質の症状になるのである」と述べられてます。

 ここで、これに引っかかってとらわれるか、
 知らん顔して通り過ぎるか...

 もっと広く申せば、
 これらを重い病気ととらえ躍起になることなく、
 「人間のあらわれ」として、小さな一回だけでいい、
 心に落とし込めれば上等。

 この小さな一回が、大きな勝ち癖(寛解)につながっていくのです。


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by mental-online99 | 2018-06-26 21:36 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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薩摩にて 島津斉彬公

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仙巌園(薩摩藩主 島津氏の別邸跡とその庭園)


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西郷隆盛 終焉の地(今の鹿児島市・城山の決戦 享年51(満49歳没))





頑張っていればこそ、出る杭は打たれ、

人から先を阻まれる。

それでも、果敢に挑戦する。




できない自分に、

周りを見ては、

あの人のように、この人のようになりたいと思う

周りのようになれない自分をふがいなく思う


こんな経験はないでしょうか?



でも、我々は、

あの人、この人になってもらいたいとは思わない


なぜなら、あなたにしかない、

あなたらしさを失ってもらいたくないからです



頑張り屋で、完璧主義だからこそ、不安に陥りやすい

まあいいや、がないから、

取り越し苦労なんて毎度のこと

そんな向上心にあふれ、ごちゃごちゃ考える

それでいて、少しばかり不器用



でも、そんなあなたらしさが良い。




どうしてもわれわれ凡人は、

隣の芝生が青く見えてしまう。

他人がうらやましくも見える。



自分が自分でよかった、、と思えるために、

人生でもっとも、比較したい人

出会わないとならない人


それは、

あなた自身と考るのです。






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by mental-online99 | 2018-06-05 22:02 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

次、行こう。

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「次 行こう。」

我々がよく口にする言葉。

これは、ネガティブな事があっても、立ち止まることなく

どんどん先へ進もう、とする強い意思表示。



過ぎ去った過ち(出来事)を思い出して、

いつまでもそこから抜け出せない人も多い。



反省も必要ですが、過去を変えることはできません。

立ち止まってネガティブに陥れば、

周囲もそれに気付き連鎖していく。



唯一、過去をプラスに変えることができるとすれば、

新たな一歩踏み込むこと。

次の行動しかありません。




人生、一生懸命に生きている人ほど困難も多くなる。

あれこれ悩み、苦痛を伴う。

自分を貫き通せば尚の事。


だからこそ、

人として過去を変化させるには、毅然と振り返ることなく、

新たな、一歩、二歩と踏み出すことが必要。

未来のためにも。





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by mental-online99 | 2018-04-12 17:52 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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OSAKA



昭和12年、東京慈恵医大初代精神科名誉教授、森田正馬先生が神経症者(不安障害)に向けて、「生きる」とはどういうことか、と題し次のように記されています。

※ 以下、現代語訳にて



『「生きる」とはどういう事か 』


病はもとより治さなければならないのであるが、
それよりも大事なことは、
生きなければならないという事である。
然らば、「生きる」とはどういう事であるか。

正岡子規は、肺病と脊椎カリエスで7年間寝たきりであった。
その間も、死ぬ直前までも、何かと原稿を書くことを止めなかった。
病はとにかく、それはそれとして、力をふりしぼって働き通したのである。
これが、「生きる」という事である。

倉田百三さんも、結核性の八種の病気にかかられて、
寝たきりの時は、口授して人に筆記させたこともあり、
あれだけの仕事ができた。

「生きる」ということは、金魚のように、
ただ、あっぷあっぷと息をしているばかりではない。
人間が病気しても、うとうとと、ただ少しでも生き延びればよいという、
ただそれきりのものではない。

人が死にたくないのは、生きたいがためである。
病気が悩ましいのは、思うように仕事が出来ないからである。
神経症が不眠を恐れるのは、不眠が苦しいのではない。
そのために、仕事の能率が上がらないのを悩ましく思うがためである。
対人恐怖(社会不安障害)、赤面恐怖が苦しいのは、恥ずかしいのが困るのではない。
それがために、自分の優越感を満足させることが出来ないからである。

皆、生きる事の欲望の反面の現れである。

死の反面は、「生き盡(つく)す」ことであり、
「生を完ふする(まっとうする)」ことである。
正岡子規も命の限りを生き盡(つく)して大往生をとげたのである。

神経症は、机上論を押し進めているうちに、
病の悩み、死の恐怖という一面のみにとらわれ、
動きもとれなくなったものが、ひとたび覚醒して、
生の欲望・自力の発揮という事に、気がついたものを心機一転といい、
今度は、生きるために、
火花を散らして働くようになったのを
「悟り」というのである。

われわれは第一に生きなければならない。
そのためには、職業は第一の要件である。
すなわち、一方には病、一方には職業を。
必ず天秤にかけて、秤(はか)らなければならない。
この天秤が、均等にするようにかけていくのが、
心掛けのよい、賢者の力である。






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by mental-online99 | 2018-03-07 22:14 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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『 冷暖自知(れいだんじち) 』


水は飲んではじめて、温いか冷たいか分かる。
頭で想像しただけでは分からない。


不安もそうです。

「今、動いたら辛いだろうな... 動く気になったら動こう」では、いつまでたっても動けないばかりか、良くにもならない。



何とない不安感がある。
不安がくすぶっている。

でも、ここで繰り返し
思い切って動いてみると、やがて、
「この程度か、思ったほどではなかった。」
と、いうところへ心が抜けてゆく。

この時、疑っていてもかまわない。
ヨロヨロでもかまわない。

頭で遊戯(創造)するのではなく、
まずは、動いたうえで、
自分なりの経験則を積み上げていくことが大事。


この経験則を大切にして、
実体験の上書きを、丁寧に重ねていただきたいものです。

不安解決の鉄則です。





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by mental-online99 | 2018-03-06 23:35 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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 写真は、西日本、訪問先の梅の木。

 さて、理想と完璧。


 
 自分の理想を求めて、

 あのような自分でいたい、と思う。

 隣の芝生を見ては、

 理想の自分になれない「自分」に苦しさを感じる。


 ここで、

 「どうして苦しくなるのか?」

 と、ごちゃごちゃ考えてしまうと、

 あっという間に、不安心、恐怖心を誘因してしまう。



 こうなると、理想が
 
 まったく別物に変わってしまう。



 不安の正体。

 それは、自分を受け入れられなかった、

 自分自身なのかもしれません。

 


 完璧を求めた自分。

 ごちゃごちゃ考えた自分。

 理想になれなかった自分。

 そのどれもこれも、ぜんぶが

 自分らしい「自分」なのかもしれません。




 なにやら禅問答のようですが、


 今、ここ、

 あるがまま、

 ありのままの自分を認めることも、

 必要なのかもしれません。



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by mental-online99 | 2018-03-05 23:45 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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写真は、青空が眩しい、小春日和の関東地方。


さて、
毎年のことでありますが、
この時期、不安感で悩む人が多い。


今日も神経症、不安障害について思うところを書いてみたいと思います。


我々は、不安障害(神経症)やパニック障害になったことは、あまり問題にしない。

今のストレス社会であれば、
だれがなっても不思議ではありません。

ただ、ここからどうやって解決していくのか、、

ここが重要になります。



不安障害(神経症)やパニック障害の場合、

認められたい、という向上心。
失いたくない、という防衛心。

この責めと守りの意識が、周りの人よりも強く、
徹底的、完璧を目指す性格傾向が多い。

その結果として、
少しでも自分に不利な状態になると、
不安に陥りやすい。


また、不安やパニックになった以降、
すでに、ほとんど良くなっているのもかかわらず、
症状を思い出すことで、
ほんとうに、そうなってしまう。

表現を変えれば、

良くなっているのだけれども、
燃えかすのような感覚が残っているため、
症状と錯覚しては、取越し苦労をしてしまう。


つまり、「症状」と呼ぶにふさわしい状態に、
自分で作り上げてしまうことが往々にしてあるのです。


これは、不安症状を長年持ち合わせていれば、
薄々お気づきの人も多いのではなかろうか。


これが、不安に「とらわれ」た状態であります。


しかし、独特の怖い症状ではあるけれども、
治るときは跡形もなく、消え去っていく。
あるのだけれども、それがもう問題とならないから、
あったことさえ気付かなくなる、
と表現した方が良いのかもしれない。
これが、不安障害(神経症)の特徴。


今でこそ、症状ばかりに意識が向いていますが、
やがて、この不安の裏側にあったものに気付き始める。


ここで、忘れてはならぬこと。
それは、


不安の裏側にあるもの、
本来、自分の心にあった「強い願望 (欲望)」


不安やパニックで、とらわれていた時も、
自分を裏切る事なく、
ずっと、こころ奥深くにいてくれた
本来の負けん気の強さと、強い願望 (欲望)。

これはとても素晴らしいこと。


普通、これだけ症状とやらに
コテンパンに打ちのめされると心も萎えるもの。
とうてい普通の人にはできたものではない。


だけども、
転んでは、起き上がり、また、転んでは、這い上がり。

これは、神経質な人の、
称賛に値する心根です。



自分の不安を強めていたのは、
何だったのでしょうか。


孤独の中で、
得体の知れない不安と戦い尽くしてきたからこそ、
自分の言葉で語れる
なにかがあると考えます。


さてさて、
今日は、真冬日から一転した小春日和。

皆さんにとって、
素敵な週末になりますように。



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by mental-online99 | 2018-02-24 10:12 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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今年も残すところ、あと半月となりました。
久しぶりの投稿です、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、いつものように不安障害(神経症)のお話を少々。



昭和の時代、東京は大観音横丁、森田病院でのこと。
縁側の掃除を終え、水の入ったバケツを持った入院患者に、

  「その水は、どこに捨てますか?」と森田先生。

  「下水口に流します。」と答えたら、

  「捨てないで、花壇の草花にかけてやりなさい。」と先生は言われました。

ここで、入院患者の人が、

  「私は、ハッとしました。花壇に行ってみたら、なるほど、天気続きのために土が乾き、草花がしおれていました。私は、その根元にバケツの汚れた水を注ぎかけました。あとで、先生が庭に出て来られて、私のほか、居合わせた数人の患者たちに、次のような話をされました。」と。

晩年、病弱であった森田先生が、

  「いのちのない水でも、無駄につかってはもったいない。まして、二度と生まれぬ尊いいのちを、どうして粗末にすることができましょう。私は、胸がわるい上に、喘息もちで、病人のような身体だけれども、その日、その日を、最大限に生きています。僕は、この弱い身体で、絶え間なしに働いていますが、しかし、それは決して病気を無視してやつれているのではありません。身体には細心の注意をはらい、熱は出はしないか、血痰(けったん)が出はしないか、とハラハラしながら、自分の健康のゆるす範囲でベストを尽くしているのです。われわれは、無意味な人生をおくりたくない。しかしまた、無理をして命をちぢめたくはない。そこには、絶えざるこころの緊張があり、いろいろの工夫が生まれるのです。」

当時の入院患者も、命がけで打ち込んでくる先生に、
なにがなんでも治さなくてはならない、と思ったことでしょう。

解釈によっては、
  「神経質が足らない。もっと神経質を役立てよ。」

  「自分の命を大事にする。しかし、ただ生きながらえることではなく、自分の性格の特徴を発揮し、能力を充分に活用することが大切。」
と捉えることもできます。


最後にこの当時の入院患者がいいました。

  「ひとたびは神経症のために、廃人同様になった私の中にも、きっと尊い値打ちがひそんでいるに違いない。その値打ちは、やがて必ず現れるであろう。私は、生きることのよろこびと、人生に対する勇気が、泉に湧く清水のように、湧き出てくるのをおぼえました。」


神経質人は、真面目で転んでも転んでも、立ち上がってくる。
普通の人なら、まず起き上がれないだろう。

なぜ、起き上がれるのか、
這い上がってこれるのか。

神経症になる人は、かぎりない夢、希望、こうありたいを強烈に持ち合わせている。
だからこそ、不安に陥りやすい。

真面目で繊細だからこそ、不安に陥り、「なぜだろう....」をやってしまうと、
たちまち、心がとらわれ、不安心でこんがらがってしまう。

不安と戦い、戦いの連続の日々になってくる。
ここから、不安障害や神経症とよばれる出発点になる。

神経症を克服した人が私に言いました。
  「あの人が優しくなった。」

優しくなったのではない、
あなたの心が変わったのです。










by mental-online99 | 2017-12-13 19:55 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。神経症 不安障害・鬱(抑うつ)などを語ります。


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