欠点が長所 -  不安障害(不安神経症)

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鷹でしょうか、大空高く舞っています。



今日は、不安障害(不安症・不安神経症)について。

不安症状が軽快された人に、どうやって良くなったのかを聞いたところ、最も多かった回答が「 忙しくなったから 」でありました。
その中には、もちろんお薬を飲んで、生活の質が改善されたことも含まれていると考えられます。

この「 忙しくなったから 」を具体的に考えると、忙しくなってくれば、今度は仕事も心配になってきます。もちろん身体は重いまま、つらいなと感じながらです。

しかし、思っていたほど辛くなかった、というところに心が抜けて、これが勝ち癖になっていく。

やがて、「 不安症状 」と「 仕事の心配 」に調和が生まれ、この調和がシーソーのように仕事へ多く傾けば、「 病気をしている暇がない 」と前進していく。

この頃には、不安症状を忘れる時間も増えてきて、不安との間に一定の距離感がでてきます。ここで述べる距離感とは、不安が離れていく、無くなっていく事ではありません。一定の距離感はあるものの、共存しているという意味であります。

そして、軽快に進んでいく道中で、「 不安症状を放置してもよい 」といった状態も期待できるようになる。
実際、小生もこの声を多く聞いてまいりました。

よく我々が使う言葉で、「 不安は欠点ではなく、長所である 」があります。これは、不安があるから、その状態に備えることが可能となる所以です。
ずぼらになれば、神経質の武器である、細かな心配り、空気を読む、などの鋭さはなくなってしまう。

不安症状を今も抱える人達の多くは、人から評価されたい、認められたい気持ちが極めて強い。だからこそ、不安症状も強くなる。

決して、もう死にたいとか、どうでもいいとか、私なんか、、ではない。その真逆である。
雲ひとつない青空の如く、生きたいのである。

そんな時、どうでもよくない自分にとって、突然心理的に違和感を覚え、それを排除しようと心を操作した結果、不安症状が発現した。誰もが、それは簡単に操作できると思ったけれども、不安は想像以上に手ごわく、相手にすればするほど、不安はますます大きく複雑になっていくことに気付く。

不安症状をかかえる人は、人に負けたくない、仕事を成功させる、守るべきものは守る、など強い願望に満ちた本心が必ずあります。これらを見失うことなく、今この一瞬一瞬を丁寧に生きていくほかない。

ここでよく求める心に、「不動心」があります。
不安症において、何にも動じない心、これが平常心ではありません。
屈強な精神を体得云々ではなく、心に起こってくる雑念、不安や恐怖。これそのものが「 かけがえのない自分 」であり、何ら反発の無いそのままの心を平常心と考えます。

安心を求めても得られないから、仕方がないから不安心のまま、不快不満のまま「困ったな...」と必要ごとに手を出していく。
これを何度も体験し、ご自分の経験則を積み上げていく。ここから不安心、不快不満は後回しになり、徐々に心が流れ出す。


今は、不安症状からの、とらわれの身。
欠点と思っていた自分の神経質(強い完全欲、意識性や小心など)は、強い生存欲の反映であった。今後はこれらを長所として、武器として生かしていくことです。

苦しいときは苦しいまま、楽しいときは楽しいままに。そして、不安とともに前進していく。問題としないところに、とらわれは存在しないですから。



不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
http://www.mental-online.co.jp/care.html


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by mental-online99 | 2018-07-29 20:05 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

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