とらわれるか、通り過ぎるか - 神経症・強迫観念

 森田博士は強迫観念の性質に関して次のように述べている。(原則として原文のまま)

   「強迫観念について、常に必ず忘れてはならぬ主要点は、その観念そのものは決して病的ではなくて、誰にでも日常あるべき感覚、もしくは感情であるということである。ひとたびこれに気のついたとき、これを思いすてるか、これに執着するかがすなわち強迫観念となるかならぬかの別れ道である。」

 さらに博士は述べます。

   「たとえば読書など下の方を視る時に、鼻の先の視えることを知らないのは、『心ここにあらざれば、視えども視えず』の故である。その当然に視ゆべきはずである処の鼻の先を感ずまじ思うまじと、反抗する心の葛藤のますます発展したのが、執着であり、強迫観念である」と。

 もし、一途にこの苦痛を取り除こうと、焦ることをやめて、静かに自身を観察することができれば、その症状と呼んでいる性質の正体もわかってくるはずである。

 又、博士は、

   「常人と強迫観念症とは、ただ間一髪の相違である。ただその思想の誤りが悪智として働きはじめただけの相違である。広い意味に解すれば、ほとんどすべての人に強迫観念の無いものはない。時計の音がうるさく、夢みることが気にかかる。これを聴かないように、夢をみないようにと心の反抗が強いから、神経質の症状になるのである」と述べられてます。

 ここで、これに引っかかってとらわれるか、
 知らん顔して通り過ぎるか...

 もっと広く申せば、
 これらを重い病気ととらえ躍起になることなく、
 「人間のあらわれ」として、小さな一回だけでいい、
 心に落とし込めれば上等。

 この小さな一回が、大きな勝ち癖(寛解)につながっていくのです。


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by mental-online99 | 2018-06-26 21:36 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

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