山吹の里  七重八重花は咲けども山吹の....


 「七重八重花は咲けども山吹の
           実の一つだになきぞ悲しき」

室町時代後期の武将、太田道灌(おおたどうかん)ゆかりの和歌です。
道灌公は、江戸城、川越城を築城した人。
 


当時、太田道灌は、武蔵守護代・扇谷上杉家の家宰でありました。
その太田道灌公に、つぎのような逸話が残されています。



道灌が鷹狩の途中、父を尋ねて越生の地(今の埼玉県越生町)に来ました。

このとき、突然のにわか雨にあって、

蓑(みの)を借りようと山間の貧しい民家を訪ねました。


すると、出てきた少女は何も言わずに
一輪の山吹の花を差し出しました。
 

道灌は、
雨を避ける蓑(みの)を借りようとしたのに花を出され、
「花がほしかったのではない」
と、怒って帰ってしまったそうです。

 
後でこの話を家臣にしたところ、
それは後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)の
  

 「七重八重花は咲けども山吹の
     実の一つだになきぞ悲しき」


兼明親王(かねあきらしんのう)の歌に掛けて、

   
山間(やまあい)の茅葺き(かやぶき)の家であり、
貧しく蓑(実の)ひとつ持ち合わせがないこと恥じて、
それを口にも出せず、
ただ山吹の花を差し出したのでしょう、、
と教わった。

 
太田道灌公は、古歌を知らなかった事を恥じて、
それ以後、歌道に励み、
歌人としても名高くなったという逸話であります。



私は、この地を訪れるたびに、
この歌を思い出しては、微笑ましくなります。


春。
今でもこの地では、
山吹の花が、数千本植えられているようです。


機会があれば、
当時に想いを馳せながら、散策したいものです。



写真は、太田道灌の像(龍穏寺 りゅうおんじ)にて。
当時になぞらえ、鷹狩をしている御姿でしょうか。

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by mental-online99 | 2018-02-20 21:51 | Comments(0)

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