平常心是道(へいじょうしんこれどう) ー 不安障害(神経症)

e0367279_19154526.jpeg

 ↑ 遠くに真っ白な「富士山」が見えます。



  さて、「不安をなくすためにはどうすればいいのでしょうか」、「雑念が湧いて困っています。取り去るにはどうすればいいか」。このようなご相談をよくいただきます。ここで、「平常心」とは何か、今一度述べておきたいと思います。

  皆さんがいわれる「平常心」とは、これまで緊張して高ぶっていた心が何らかの手段によって冷静に変化し、穏やかなこころになっていく...このようなイメージでしょうか。

  私どもは少々異なります。今は亡き恩師は、神経症(不安障害)の患者との問答で、「なぜ不安と感じてはいけないのか、なぜ人前でびくびくして顔がこわばって赤くなってはいけないのか。」とよく反問されていました。

不安障害(神経症)の人の多くは、初めは不安を取り払おう、無くそうとするところから始まります。一般的に、不安障害(神経症)の人たちが、心静かな「安心」を求める。しかし、この安心を求めれば求めるほど、不安に陥ってしまうといった悪循環に陥ってしまうことになる。

  散々不安と戦い尽くし悪戦苦闘を経て、最終的には「治す必要がなかった。」というところへ心が抜けて行くのが一般的でありましょう。森田学説的に申せば、不安になりやすい、恐怖に陥りやすい、落ち込みやすいなどを持っているのが、そのままの自分であることを行動を通じた成功体験をもって知るに至る。つまり、当初考えていたことと、体験を通じて心が到達するところは全く別ものであり、不安を無くさないとならない、と思っていたことが誤りだったと心が展開していく。

  不安症状を持ち合わせていた人がこの頃になると、云わずとも、「びくびくすること、雑念のあること、不安になること、それはそれでよい。これが自分自身なのだ。」と自覚するようになってくる。これは、不安症状に何ら反対のない、拮抗のない、そのままの心が自分であり平常心であることを云っています。

  不安なまま、不快不満のままで、その今に入っていく。びくびくなまま仕事に入って行く。それに成り切ってしまう事。このとき、不安ではあるけれども、不安や緊張に反対しない穏やかな心の態度に展開していく。

  我が恩師はこの状態を、以下のように説明している。

  「不快に感じ、快に感じ、苦しく感じ、楽しく感ずる、そのままが流れていく。それが平常心である。心に起こってくるもろもろの感じ、そのものが自分自身であり、それでよいのであり、そのままが平常心である。」

 
  明日は大晦日ですね。どうか、皆さま良い御年をお迎えください。





不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
http://www.mental-online.co.jp/care.html


◆以下URLにて、皆さまのご感想・ご意見・ご要望などをお待ちしております。
https://ws.formzu.net/fgen/S89614443/

by mental-online99 | 2016-12-30 22:26 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。神経症 不安障害・鬱(抑うつ)などを語ります。


by Mental Health Online
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31