不安障害(不安神経症) 雲にただ、今宵の月をまかせて

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  ↑ 大阪城

 暑い日が続いています。年を重ねるごとに、暑さの質が深刻に感じているのは私だけでしょうか...。


 さて、

 不安障害(不安神経症)において、

    「なぜ、これほど苦しいのか...どうすればよいのか...」、と声が寄せられます。

 ブログなので伝えきれない事柄も多いのですが、神経質傾向の不安障害(不安神経症)と云われる症状では、不安感だけではなく、+身体症状が加わることで筆舌では云い難いものになると考えます。その身体症状は100人いれば100通り。

 身体症状ではどのような症状がくっついてくるのかは、個々により異なる。めまい感と訴える人もいれば、心臓の症状と訴える人もいる。そのどれをとっても激しい苦悩であることは周知の通り。これは、不安感に加え、身体症状が発現した時点で、これまで不安と呼んでいたものが「恐怖」へ移行することにより、身体症状も加速を増し悪戦苦闘を繰り返すことになる。

 恐怖。即ち脱力感や、睡魔、言葉も出ない(話す気力が低下する)、身体症状に関する疾病恐怖(内科的な病気を疑う等)、体が重い、歩行困難、、など不安障害以外に二次的な病気を疑うことにより二重苦、三重苦を感じることになる人も多い。

 ではこのような症状の場合、どうすればよいのか。不安障害(不安神経症)をある程度経験のある人なら、身体症状が現れてもなんとなく、

     「これは精神からきているな....」

 と、感じる人も多いようです。

 
 以前から申し上げている通り、不安障害(不安神経症)は、その症状と呼んでいたものを排除しよう、取り除こうと不安と戦うところから、症状もいっそう激しくなる。ここで、布団に横になったままでは、下の更に下へもっていかれることも往々にしてあります。従って、症状がもっとも苦しい初期の頃は布団に逃げ込んで致し方ないにしても、必ずどこかの局面で、

     「少し落ち着いたかな、、」

 と、感じたときには、少しづつ起き上がり、歩いたり、外へ出るなどして上へ上へ自身をもっていくようにしたいものです。寝込んだままでは、寝込んだからこそ感じる違和感(感覚の異常)が、また更に症状と呼ぶものに姿を変えて覆いかぶさってくる。これが不安障害(不安神経症)の特徴でもあるし、要諦でもあります。

 不安を経験したことの無い人であれば、「そのような嫌な気分は取り払えば良い。」と、アドバイスするかもしれない。
 他方、我々は、「取り払おうとするから、不安から囚われる」と、説明する。すると、不安障害の人たちは、では取り払おうとしなければ不安は無くなるものと期待する。しかし、頭で理論をもって期待をその通りにするには困難を要する。つまるところ、先述のように自ら動いて体得するほかない。

    「動いてみれば思ったほど苦しくなかった。」

 この心的態度へどうやって自分を導くのか、、ただ、ここに行きつくまでには、嘆き苦しみ、なんども自暴自棄になるかもしれない。しかし、そのどうにもならないところを通って、不安と感じたことが不安の正体、と自覚するところに心が抜けて行く。

 その昔、神経症に苦しんだ倉田百三氏が、

    「雲にただ、今宵の月をまかせて、いとうとしても晴れぬものゆえ」

 と謳っている。

 このように、どうにもならないところから、雲があっても光に満ちている。不安があっても少しもそれに逆らわない、支障にならない、と云う心の態度が現れると思います。






不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
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by mental-online99 | 2016-07-17 20:06 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

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