常に最強の敵は、「自分自身」

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 ある神経症に悩む人が云います。

「仕事に対しても興味がもてない、無気力に襲われる。花を見ても美しいと感じないし、美しく感じたいと欲望さえ生まれてこない、、」と。

 神経症症状に囚われている時は、美しいものを見ても美しいと感じることが出来ないことはよく有ること。
なぜなら、常に注意が不安症状へ向いてしまっているからです。気を紛らわしたところで、自ずと症状に注意が向いてしまい結局不安に陥る。すると、その不安症状に恐怖する余り、ますますこころが囚われ停滞を引き起こす。ここで、その不快感、停滞があってはならぬと、不安と戦い追い払おうとする不可能な心の操作の連続から、「煩悩の犬 追えども去らず」になってしまう。

 しかし、この心の停滞はやがて雪解けのように自然と流れてくるものです。
また、ここで心が停滞してしまった事に焦り、誤って大変な病気になったと思ってしまうと、ますます不安感は大きくなる。今すぐ、やる気欲望がわいてこないとダメだと思うのは誤りです。欲望がわいてこないままに、困った困ったと思いながらも、ヨタヨタと必要なことに手を出していくことで、心も動き出す。この勝ち癖を繰り返していくと、やがてその対処法も体得するようになる。

 神経症の場合、やる気が出ないのではなく、やる気が出てくるまで行動しない人が多い。
所謂、泳げるようになったらプールに入ろう、のように。
言い換えれば自分は病気だから、と諦め布団に逃げ込んでしまっていると、本当にお爺さんお婆さんのような生活になってしまう。その年数もあっと云う間に5年10年が過ぎゆく。
 
 これだけは強く申し上げておきたい。

 神経症において、諦め、自信を無くすことは早計である。
常に、最強の敵は「病気」ではない。自分自身であります。


 一度、痛めた心と云うのは、幼き頃の背丈に似ています。いつ伸びたのか、変化したのか自分では全く自覚がない。しかし、測ってみると確かに伸びている、と云ったように、客観的にみれば確かにこころも成長していくものであります。まるで植えたばかりの苗を、毎日引っこ抜いて「どれほど成長したか?」、「まだかまだか!」と焦る気持ちも大敵です。


 明日も、良い日でありますように。




不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
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by mental-online99 | 2015-06-02 20:28 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

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