健康人らしくすること - 不安神経症・パニック障害

不安神経症(不安障害)の人たちから、「薬を飲んでも不安が消えない、どうすれば不安を感じなくできるのか」、と云った電話を多く戴いています。

 私がくどいように申し上げているのは、第一に、「健康人らしくすることで、こころも健康になっていく」、と云う事です。もちろん身体症状があるのであれば、その科目において精密検査をし疑いをルールアウトをするのが前提となります。精密検査をした結果、異常がなければ、症状を家族や周囲に愚痴を言わぬことです。症状の愚痴を安易に言うことによって病気を自ら認めこころも益々脆弱になっていくもの。
 
 神経症の人たちは、時に症状が辛いがために仕事も休みがちになります。しかし、神経症にとって暇な時間こそ天敵であり、暇な時間とまともに向き合うといっそう葛藤(不安との戦い、心のやりくり)が強くなり、皮肉にも不安症状が強度になっていくケースが多い。美容室や電車、新幹線などいわゆる箱モノも同様で、気を紛らわせることがなく、まともに不安と直面しなくてはならないため、苦痛を生じるのであります。

 第二に大切なことは、不安神経症の心のからくりを深く学習し行動に起こすことです。
心のからくりについてはHPにて記述してありますので割愛しますが、お薬はあくまで松葉杖として考え、基本は不安症状を持ちながら、行動を積み重ねていくこと。そこを通って、不安症状があってもそれが問題とならなくなっていくところに心が抜けていく。このような体験を何度も経験することで、不安は探せばあるのだけれども、忘れていることが多い、と云ったようになることを経験を通じて説明することができます。

 話は逸れますが、子供の頃というのは将来こうなろうなどと何色にも染まっていない純粋な夢や希望、楽しみに満ち溢れていました。しかし、20代を超え30代、40代にもなってくると家庭も将来も不安だらけになっていきます。ましてや、TVやネットを見てもその報道や画像だけで心が折れそうになってきます。それだけ私たちは不安や心配に敏感になっているのです。

  当然このような時代ですから、そうなると病気を気にする、と云った心身の違和感に対し鋭敏になります。だからといって、「気合を持て、しっかりしろ」ではなく、そして不安を消し去るとか、薬をもって鎮静さすとかではなく、どうやって不安神経症の人たちに「不安を受容するこころの態度」を打ち出すのかであります。

 この不安を受容するこころの態度、と云うのはこうして筆舌で語るのは困難であっても、体験的に理解するのは決して難しいものではありません。ただ私の経験則として、神経質の皆さんは完璧主義、欲求が人より強いがゆえに即効性を求める傾向があります。また、幼弱性が強い人には、やってもいないうちから諦めの発言を繰り返す傾向があります。
 
 仕事でもなんでもそうですが、まずは疑っても良いので言われたとおりにやってみること。我執を壊して、言われたとおりの型に無理矢理でも自分をはめ込んで行く。
 
 不安神経症でもっとも大事なのは、その行動を通じて、「思ったよりも簡単にできた」と云う勝ち癖。机上の空論ではない、実際を乗り越え経験していくことで心も強化され、不安があっても問題とならない態度が徐々に形成されていくのです。



不安障害(不安神経症), パニック障害・各種神経症の症状と心構え, メンタルヘルスONLINE
http://www.mental-online.co.jp/care.html


by mental-online99 | 2014-09-12 19:27 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。不安障害・鬱、アルコール依存症などを語ります。


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