「守破離」 - あるがままの自分から、あるべき自分へ



 「ブログのタイトル、守破離(しゅはり)とはなんの意味ですか?」と、ご質問をいただくので、少々ご説明しておきます。少し堅苦しいお話に聞こえるかもしれませんが、

 茶道の千利休。その利休百首に、
 「規矩(きく)作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本(もと)を忘るな」、と言う歌があります。
規則を破っても、規則を離れても、本(もと)を忘れてはならないと云う教えです。

 守破離とは、師匠から学んで離れていくまでの過程を表したものです。これは何事も基本(守)が出来ていなければ、応用(破)が利かない。基本と応用が出来るようになって初めて自分らしい振る舞いやもてなし”自分らしさ”(離)というものが表れてくる、と云うものです。

 改めてこのブログのタイトルでもある「守破離(しゅはり)」とは、
今では仕事や種々その道を極める為の成長段階を示した言葉で、道を極める成長段階は、文字通り「守」・「破」・「離」の三つの段階に分けられ表現されています。
 

「守」

 この段階は、ひたすら師の教えを守っていきます。多くの話を聞き、師の行動を見習って、師の行動を自分のものへとします。全てを習得できたと感じるまで、師の指導を繰り返します。そのうち師から「疑問を感じたら、私に頼ることなく自分自身で解決するんだ」などと言われるようになります。こうなると守の段階は終了、次の段階へと進む事になります。

 

「破」

 この段階は言葉通り、既存の概念を破る事です。ただマニュアル通りに師の教えを守るだけではなく独自の工夫を重ね、師の教えにはなかった方法などを試していきます。意識的に師の教えを崩し、次第に発展し独自の方法を築き上げていく段階になります。

 

「離」

 この段階まで達すると、師のもとを離れていきます。離はいわば理想の段階ですが、その「道」を学ぶ者ならば、離の段階に入っていかねばならないのです。しかし、ここで初心を忘れてはならないのが、「基本」であります。基本、型は大切にしながらも常に革新することです。仕事においては独立や開業などにも例えられることもあります。

 茶道でも仕事でも、カウンセリングでも、「すぐに学ばしてほしい。」、と人から言われる場合があります。
しかし、「すぐに」学んだものは残念ながら「すぐに」忘れていくものです。守破離で云えば、守、つまり基本はしっかり時間をかけて学んでこそ応用が可能となります。したがって、即を求めること、実はこれがもっとも注意しなくてはなりません。これは、神経質傾向の人たちには特に云えること。完全主義者ゆえ、早く、早く、となってしまう。しかし、その結果はと云えば、先述の通りです。

 治療でも同じことが云えると思います。
誤解を恐れず申せば、病気の基本こそはしっかりと聞き学び、その後はすべて医師任せにはしないこと。治すことはもちろん必要なのですが、治すことに自らがとらわれて本来あるべき自分や家族、時間を見失ってはいけません。

 病気と戦った人は孤独をしっています。
さらにその孤独の中で自分と戦った人は、いつの日か自分の言葉で、自分の思いを語り、同じ境遇の人や家族を笑顔にすることもできます。

 今の自分をあるがままに認め、「守」から「破」・「離」へ、そしていつしかあるべき自分を発見していただきたいと思います。


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by mental-online99 | 2014-08-07 17:00 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

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