敵は患者ではなく、自らの心 - 脱法ハーブ・アルコール依存症



  「敵は、患者本人ではなく、自らの心であった」

薬物依存(脱法ハーブ・脱法ドラッグ)、アルコール依存症など患者(以下、対象者)と長年月にわたる悪戦苦闘の末、一区切りあるいはすべてが終わった後、支えてきた家族が最後に漏らす言葉であります。

  この支えてきた家族の心の裏側には、治療が必要にも関わらず対象者を医療につなげれなかった自らの戒めなどが見て取れます。ある一例では私たちが専門の病院に同行し、いざ医療保護入院(いわゆる強制入院)が確定するまさにその時、主治医から「お父様、お母様どうされます?」、、の一言、決断の場面。横では、息子、娘さんが「必ずもうやらないと約束をするから...」などと嘆願する。閉鎖病棟、保護室などの説明をされた直後のこの大事な局面で「もう一度この子にチャンスを..」と心が揺れる親御様、配偶者も少なくない。家族、そしてお腹を痛めた息子娘さんであれば当然の情でありましょう。

  しかし、脱法ハーブを含む薬物、アルコール依存症はそんな甘いものではない。底を打ってはじめて事の重大さを再認識するケースも多い。この底とは、経済的はもちろん、対象者を含む家族の心身悪化、警察沙汰等による、もはや薬物(アルコール)も買えない使用できないところまで破壊的に追い込まれた状況を云います。もはや底を打つときには、何もかもが遅い場合もある。従って、底を打つ前に何らかの一歩を踏み込まなければならない。その為には、冒頭で述べた多くの家族の言葉、、「敵は患者ではなく、自らの心であった」、を思い起こしていただきたい。

  この言葉は決して飾り付けたものではなく、多く悪戦苦闘を繰り返し遣り尽くしたあとに残された言葉であります。また、最後に、このような状況になっているのは、決して家族(親御様、配偶者)の責任ではありません。

  よく、育て方が悪かった、接し方が悪かった、などと自責をされる家族もお見受けしますが、そうではありません。むしろ、「家族の恥だ」、と思いこんで行動を起こせない、オープンに話せないご家族がいらっしゃれば、是非そのあなた自身に向かい合っていただきたいと思います。現在悲しいことは、依存症家族をもつことではなく、孤独に悩むことなのです。

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バラがきれいな季節になりました。明日は関東地方は雨との予報。ぐっと冷え込み寒暖の差も大きいようです。
風邪など召されぬよう気を付けてください。

 
 


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by mental-online99 | 2014-05-20 20:08 | アルコール依存症 | Comments(0)

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