カテゴリ:不安障害・パニック障害( 148 )

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今年も残すところ、あと半月となりました。
久しぶりの投稿です、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、いつものように不安障害(神経症)のお話を少々。



昭和の時代、東京は大観音横丁、森田病院でのこと。
縁側の掃除を終え、水の入ったバケツを持った入院患者に、

  「その水は、どこに捨てますか?」と森田先生。

  「下水口に流します。」と答えたら、

  「捨てないで、花壇の草花にかけてやりなさい。」と先生は言われました。

ここで、入院患者の人が、

  「私は、ハッとしました。花壇に行ってみたら、なるほど、天気続きのために土が乾き、草花がしおれていました。私は、その根元にバケツの汚れた水を注ぎかけました。あとで、先生が庭に出て来られて、私のほか、居合わせた数人の患者たちに、次のような話をされました。」と。

晩年、病弱であった森田先生が、

  「いのちのない水でも、無駄につかってはもったいない。まして、二度と生まれぬ尊いいのちを、どうして粗末にすることができましょう。私は、胸がわるい上に、喘息もちで、病人のような身体だけれども、その日、その日を、最大限に生きています。僕は、この弱い身体で、絶え間なしに働いていますが、しかし、それは決して病気を無視してやつれているのではありません。身体には細心の注意をはらい、熱は出はしないか、血痰(けったん)が出はしないか、とハラハラしながら、自分の健康のゆるす範囲でベストを尽くしているのです。われわれは、無意味な人生をおくりたくない。しかしまた、無理をして命をちぢめたくはない。そこには、絶えざるこころの緊張があり、いろいろの工夫が生まれるのです。」

当時の入院患者も、命がけで打ち込んでくる先生に、
なにがなんでも治さなくてはならない、と思ったことでしょう。

解釈によっては、
  「神経質が足らない。もっと神経質を役立てよ。」

  「自分の命を大事にする。しかし、ただ生きながらえることではなく、自分の性格の特徴を発揮し、能力を充分に活用することが大切。」
と捉えることもできます。


最後にこの当時の入院患者がいいました。

  「ひとたびは神経症のために、廃人同様になった私の中にも、きっと尊い値打ちがひそんでいるに違いない。その値打ちは、やがて必ず現れるであろう。私は、生きることのよろこびと、人生に対する勇気が、泉に湧く清水のように、湧き出てくるのをおぼえました。」


神経質人は、真面目で転んでも転んでも、立ち上がってくる。
普通の人なら、まず起き上がれないだろう。

なぜ、起き上がれるのか、
這い上がってこれるのか。

神経症になる人は、かぎりない夢、希望、こうありたいを強烈に持ち合わせている。
だからこそ、不安に陥りやすい。

真面目で繊細だからこそ、不安に陥り、「なぜだろう....」をやってしまうと、
たちまち、心がとらわれ、不安心でこんがらがってしまう。

不安と戦い、戦いの連続の日々になってくる。
ここから、不安障害や神経症とよばれる出発点になる。

神経症を克服した人が私に言いました。
  「あの人が優しくなった。」

優しくなったのではない、
あなたの心が変わったのです。










by mental-online99 | 2017-12-13 19:55 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

梅雨の花々



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↑ ハイブリッドティー系  「芳純(ホウジュン)」


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↑ ハイブリッドティー系 「サンガッティス」 


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↑ ハイブリッドティー系 「 聖火(セイカ)」

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↑ ハイブリッドティー系  「紫雲(シウン)」


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↑ ハイブリッドティー 「マヌウ メイアン」


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↑ ガクアジサイ

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↑ 菖蒲(ショウブ)



メンタルヘルスONLINE





by mental-online99 | 2017-06-09 20:44 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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雪柳の小さな花。

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↑ 人知れずひっそりと咲く、水仙。




不安障害の経過において、

はじめは不安症状ばかりにとらわれて、常時心身のモニターをしている人が、

悪戦苦闘の末に、

こんどは、仕事のこと、身の回りのことが徐々に気になり、心配になってくる。

徐々に不安症状「以外」に注意が向いてくる。



当然、不安症状はあるのだけれど、心身の不安よりも、

仕事や将来のことが心配する割合が多くなっている。


ここで、心身の不安と、仕事の不安の間に調和が成されてくる。



不安障害の人たちは、完璧主義であるため、

少しでも不安と感じると一気に、とらわれた状態をつくることができる。

たとえ、調和が成されていても。


しかし、だんだんと調和のほうが勝ってくる。



ただここで、小さな違和感を捉え、それをジャッキし、

大きな不安症状を作る「コツ」を不安障害の人たちの多くは知っている。

この「コツ」のポイントをどうやってスル―させるのか。

みな、ここを通るのであります。




そのためには、

のんきで、ずぼらな性格、気をもまない人間になるのではなく、

むしろ、鋭敏な神経質を活かし、

気をもめる、気を配れる自分を最大限に評価し、世間に役立たせてあげたい。

気を配って、それを使い果たすくらいの心意気でしょうか。



内なる神経質ではなく、外へ向かって神経質を役立てていけたら、と考える春の日です。







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by mental-online99 | 2017-03-18 19:43 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

人の欠点 自分の器 

  
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人の欠点が気になったら、
自分の器が小さいと思うべきです。

他人の短所が見えなくなったら相当の人物、
長所ばかりが見えてきたら大人物です。

昨年死去された、石井 久 氏の言葉です。



自分から見れば、短所に見えるかもしれませんが、

他人から見れば、長所なのかもしれません。



不安障害に置き換えれば、

不安ばかりに目が向く。あら探しをしてしまう。

不安の裏側にある、長所に眼を向ければ、

自分になにが見えてくるのでしょう。


さて、季節は3月に入っていきます。

明日は良い日になりますように。




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by mental-online99 | 2017-02-26 21:28 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

疾風に勁草を知る

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気温が20℃近くまで上がった、関東地方。
時折、強い風が吹く中に咲く、梅。

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そして、「福寿草」


日々、人の命のやりとりを見ている中、

わたしにとって、草花は癒しにもなれば、厳しい戒めにもなります。



『疾風に勁草を知る(しっぷうに けいそうをしる)』


激しい風が吹いて、はじめて丈夫な草が見分けられる。

苦難にあってはじめて、その人の節操の堅さや、意志の強さがわかるという意味です。



仕事に置き換えれば、

平穏無事、守られた中では、強い人 弱いは、中々わからないものです。

逆境になって、はじめてその人となりがわかる。


自分も、草花をみては、自分を勁草になぞらえて、

日々、精進に励んでいきたいとおもった、春の一日です。




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by mental-online99 | 2017-02-17 21:19 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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  ↑ まるで黄色い飴玉のような、ロウバイ。青空の下、春を謳歌するように咲き誇っていました。


  さて、今回よりブログをexciteさんにお願いすることになりました。

 これまでは、広告表示がブログよりも目立ってしまったり、システムトラブルが頻繁になったりと、皆さんにはご面倒をおかけ致しました。

 このexciteブログも、まだまだ勝手がわからない中でのアップとなりますので、見難い点などありましたら下記メールよりお知らせいただきましたら幸いに存じます。

  みなさまにとって、良い週末になりますように。



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by mental-online99 | 2017-01-13 21:07 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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  「無事是貴人(ぶじこれきにん)」

  この季節、御軸としてよくみる言葉です。

  
  抹香臭く聞こえるかもしれませんが、お話を少々。

   

  
  言葉だけ見れば、病気やケガもせず無事なのが貴人、と思いがちですが

  少し異なります。

  とても深い言葉なのですが、さらっと申せば、



  本来のご自分には立派なこころ根があるにもかかわらず、いつしか

  自分にとっての理想を描き、それを求め得ることによって安心満足している。


  あれこれ求め満たそうとする心の波が止んだ姿こそ、

  「無事是貴人」、と解釈できます。



  むずかしい言葉ですね。

  これを書いている自分もまだまだです。

  実際、凡人のわれわれでは出来なくとも、理性をもって心掛け、

  近づいていきたい言葉です。


  たとえば、不安障害(神経症)。

  本来であれば、役に立っていたであろう不安心が、

  その人にとって最も良いところで現れた。

  ところが、それを無くそうと心を操作したから「症状」に姿を変えた。


  もし、それに反対しなかったら、その不安は自分に役立って流動し、

  心にその跡を留め置かなかった。


  不安症状を無くそうとすればするほど、不安は大きくなり、しつこく根付いてしまう。


  つまり、理想の心の状態を求めた結果、

  症状(不安や恐怖)は真逆の方へと一気に向かう。

  そして、真逆に向かった不安は、

  ざまざまな姿をもって、心身に発現してくるものです。

  
  
  強い不安が襲っては、取り越し苦労をする。


  しかし、いくら不安になろうと、誰がなにを言おうと

  あなたの経験則こそが一番の師であります。

  「こうあるべき」、理想を求める心の風が止み、

  ありのまま、そのままの自分に成り切ったとき、

  今日の題である、無事是貴人であると思います。


  


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by mental-online99 | 2017-01-08 15:59 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

自分への 「 称 賛 」

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  昨年も、不安障害やうつなど、精神症状に苦悩している皆さんから、

  逆に、心あたたまる感謝のメールやお手紙をたくさんいただきましたこと、

  この場をお借りして深くお礼を申し上げます。

  
  そのメールやお手紙、

  ひとつひとつ、ゆっくりと読み返しておりました。

  あらためて、みなさんは

  心根がやさしく強い、と心から感じました。


  頂きましたひとつひとつの言葉の裏側には、
 
  精神症状と身体症状を合わせて戦い尽くしてきたからこそ、発することのできる

  慈悲深いことばが、いくつもございました。


  われわれの方こそ、みなさんから教わり、救われているのかもしれません。

  こころから本当に感謝です。ありがとうございます。

  
  少なくとも精神症状に苦しんだ人は、

  雨風に吹かれては、叩きつけられ、なんども這い上がってこられています。

  理想でない自分に苦しみ嫌になったり、

  体も重だるく、歩行しにくい日もありましょう。

  それでも、ついには、立ち上がってこられる。

  この事実は、事実として是非とも讃えてあげたいものです。

  このサイト内で、みなさんを「勇者」と讃えているのはこのためです。

  

  この一年、どうか、そのようなご自分に、

  称賛してあげれる機会を一日でも多くあたえていただけるのを願ってやまない。

  こうして文字にすると軽くなってしまうのが残念ですが、

  本当に、よく耐え、よく頑張っています。みなさんの、こころとからだ。

  
  お手紙、メールを数多く戴きましたが、

  すべての人にお返事ができなかったことをこの場でお詫びし、

  ますますのご多幸、ご健康をこころよりお祈りいたします。
  
   どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。


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by mental-online99 | 2017-01-03 23:20 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)
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 ↑  遠くに真っ白な「富士山」が見えます。



  さて、「不安をなくすためにはどうすればいいのでしょうか」、「雑念が湧いて困っています。取り去るにはどうすればいいか」。このようなご相談をよくいただきます。ここで、「平常心」とは何か、今一度述べておきたいと思います。

  皆さんがいわれる「平常心」とは、これまで緊張して高ぶっていた心が何らかの手段によって冷静に変化し、穏やかなこころになっていく...このようなイメージでしょうか。

  私どもは少々異なります。今は亡き恩師は、神経症(不安障害)の患者との問答で、「なぜ不安と感じてはいけないのか、なぜ人前でびくびくして顔がこわばって赤くなってはいけないのか。」とよく反問されていました。

       不安障害(神経症)の人の多くは、初めは不安を取り払おう、無くそうとするところから始まります。一般的に、不安障害(神経症)の人たちが、心静かな「安心」を求める。しかし、この安心を求めれば求めるほど、不安に陥ってしまうといった悪循環に陥ってしまうことになる。

  散々不安と戦い尽くし悪戦苦闘を経て、最終的には「治す必要がなかった。」というところへ心が抜けて行くのが一般的でありましょう。森田学説的に申せば、不安になりやすい、恐怖に陥りやすい、落ち込みやすいなどを持っているのが、そのままの自分であることを行動を通じた成功体験をもって知るに至る。つまり、当初考えていたことと、体験を通じて心が到達するところは全く別ものであり、不安を無くさないとならない、と思っていたことが誤りだったと心が展開していく。

  不安症状を持ち合わせていた人がこの頃になると、云わずとも、「びくびくすること、雑念のあること、不安になること、それはそれでよい。これが自分自身なのだ。」と自覚するようになってくる。これは、不安症状に何ら反対のない、拮抗のない、そのままの心が自分であり平常心であることを云っています。

  不安なまま、不快不満のままで、その今に入っていく。びくびくなまま仕事に入って行く。それに成り切ってしまう事。このとき、不安ではあるけれども、不安や緊張に反対しない穏やかな心の態度に展開していく。

  我が恩師はこの状態を、以下のように説明している。

  「不快に感じ、快に感じ、苦しく感じ、楽しく感ずる、そのままが流れていく。それが平常心である。心に起こってくるもろもろの感じ、そのものが自分自身であり、それでよいのであり、そのままが平常心である。」

 
  明日は大晦日ですね。どうか、皆さま良い御年をお迎えください。


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by mental-online99 | 2016-12-30 22:26 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

人知れず咲く 「桜」

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  この季節になると、仕事帰りにそのまま仲間とスキー場へ行っていた頃を思い出します。今日は昔話を交え、不安と鬱の話を少々。

  先日の夜のこと。写真のように車を走らせていたら、FMラジオから懐かしい松任谷由実さんの曲が流れてきました。すると、夜遅く仕事を終えて、車を何台も連ねて仲間とスキー場へ行っていた頃の自分がスライドショーのように駆け巡りました。
  携帯電話がまだ普及していない頃ですから、車と車の会話は無線。夜中に職場を出発して、早朝にスキー場に着くのですが、写真のように当時はスキーツアーのバスが高速道路を埋め尽くしていたのを思い出します。夜空の下、自分の望郷もまた良しと懐かしんでいました。

 
  さて、このような時代を一緒に駆け抜けて来た同世代から不安と鬱の相談がことのほか多い。子育ての真っ最中の人、ひと段落した人。それぞれ生活歴こそ違えど何らかの精神症状を抱え悪戦苦闘されている。

  そこで、神経症(不安障害)と鬱。この不安症状をどう理解するのか。不安症状の「とらわれ」による悪循環。そしてその心のからくりを身をもって知り分けることが大切です。この部分を単に知っていることと、身をもって体験するのでは今後の景色は大きく異なるように思う。

  特に神経症(不安障害)、神経症性の鬱の場合、特に自分の症状を細かく観察してしまう傾向があるため、その先にある「死の恐怖」にとらわれてしまう。したがって、生き方 < 死の恐怖に人生の多くを費やしがちになる。つまり、よりよく生きたい気持ちが強いから死の恐怖にとらわれる、といった皮肉にも神経症特有の矛盾が生じてしまう。これでは本末転倒であるから、意識的にも「生き方」にこころを傾けていきたいものです。大切なのは、

  自分はどんな死に方をするのか、ではなく、
  もっと大事な事、
  自分はどんな生き方をしていくのか、を問うていきたい。


  春、山奥でひっそり咲いている桜を見た老師が話されました。

   「人知るもよし 知らざるもよし 我は咲くなり」

     「山の中に咲いた桜の花のように、誰が見てくれようと見てくれなかろうと、自分が主人公である生き方をしていこう。人が見ているからきれいに咲く、人が見ていないから辞めるというような裏表のある自分ではない生き方を。」


  他人(ひと)は他人(ひと)、自分は自分。


  みなさんにとって、よいXmasになりますように。




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by mental-online99 | 2016-12-23 21:53 | 不安障害・パニック障害 | Comments(0)

メンタルヘルスONLINE スタッフの徒然日記。不安障害・鬱、アルコール依存症などを語ります。


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